第三章 後悔

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◯福倉淳の証言 「俺っすか。会ったって行っても少しですよ。トイレの前で。なんか揉めているのを見つけて声かけようか迷って迷っていたら、相手が彼女か何かに手引かれて行ったから、どうした?って声かけたくらいで」 3件名の喫茶店で福倉に話を聞いた。どうやら堀田とは違い、面倒な事に巻き込まれたという気持ちが強いようだ。 「因みに、山下さんは何と?」 「昔の知り合いに会ったとだけ」 短くそう言うと、足早に入口に走り去ったらしい。 「そう言えば、山下さんも含め、警察に話を聞かれた3人は、全員独身寮にお住まいらしいですね」 「ええ、親睦会のメンバーが集まらなかったので、暇そうな独身組に白羽の矢がたちました」
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