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「榊真一だな!」
トイレからでてきた榊に男が声をかけた。
「覚えているか?俺の事」
男は憎々しげな顔で榊に聞く。
「み、宮垣さんの…。」
「そうだ、お前が殺した宮垣由佳理の彼氏だ!前の会社の親睦会で数回あったよな」
男はそう言うと、絞め殺さんという勢いでにじりよった。
「だ、だからあれは事故で!警察だって!」
榊は、男の迫力に負け壁に背を預ける形で後退した。
「事故…。そうだな。警察の話では経験の浅い作業員に過熱炉をやらせた会社に責任があるって話だったな」
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