第一話 出会い

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『疲れた…もうイヤだ…』 世の中つまんねえ。 くだらねえ。 いけ好かねえ。 んでもって、納得いかねえ。 それでも、高校卒業するまでは、がむしゃらに生きて来た。 友達と遊んだり、勉強したり、喧嘩したり、彼女を作ったり、女を抱いたり。 全部一通りやり尽くして、結局、俺は全部棄てちまった。 気が付けば、何にも、思わなくなっちまったんだ。 朝起きて、腹が減っても。 高校卒業後、進学しても就職しても良かったのに、何もする気になれなかった。 性欲が沸いても、女まで抱く気になれなくて、自慰さえ億劫だと思う程だった。
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