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コーラを買って一口飲む。
「大丈夫? てか、ごめん」
謝ってくる満里にどう返事をしたら良いかわからない。
「平気平気! たった四日間なんだから。さ、もど……」
「香夜? ……香夜だよね!?」
私の言葉を遮るように、大きな声が飛んできた。
しかも聞き覚えがあるし。
後ろを向くと、今度は高校での部活の部員達がいた。
しかも私と仲のいい三人。
ちなみに高校ではバドミントンはもうやりたくなくてソフトボール部には所属している。
これには、開いた口も塞がらない。
何故、彼女達もいるのだ。
しかも、ちゃんと大きな荷物を持っている。
「良かった~! 生きてる~!」
「冬休み明けに復帰できるとは聞いたけど、皆で心配してたんだよ」
「まさか、こんな所で……」
一番大袈裟なのは、俵花梨(たわらかりん)。この子が大きな声で私を呼んだ人物。
二番目に声をかけてきたのは、藤元千夏(ふじもとちなつ)。
一番最後に話しかけて来たのは、同じクラスでもある島原真弥(しまばらまや)だった。
ちなみに高校はこの部員が原因ではない。ただの自滅だ。
むしろ心配をかけ、迷惑もかけていて、後ろめたい気持ちがあり、逆に会いたくなかった。
「あ、満里。紹介するね。高校の部活の部員で、花梨に千夏に真弥。で、こっちは満里。中学の時からの友達」
「宜しく」
自己紹介を簡単に済ませ、あの嫌な空気が漂う場に戻る。
花梨達は、優しくて大好きだから良いのだが、問題はあの人達。
近づきたくはない。
「あれ、中野ちゃんに島原さんじゃね?」
そんな事をぼーっと考えていると、また一人、うるさい男子が来た。
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