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だから
死んでしまったチョコになりたいだなんて
可愛くも思えるがあんまりいい意味には思えなくて。
まさかさみしさから死にたいとか思ったりしてないかと
俺は慌てて隣の家のインターホンを押した。
「……お兄ちゃん?」
ドアに隠れるようにしてでてきたメイ。
思えばチョコが死んだ日以来メイはうちにきていなかった。
「メイ、元気か?」
メイが元気がなさそうなので優しく声をかけると
「お、お兄ちゃんは?」
と探るように聞いてくるメイ。
……あれ?もしかして、俺が心配されてるのか?
「元気だよ。メイの顔見たら元気になった」
俺が笑顔でメイの顔の高さまでかがむとメイは今にも泣き出しそうな顔で抱きついてきた。
「ホント?」
あぁ、きっと俺を心配して気を使って
チョコがいなくなったさみしさにひとりで耐えてたんだなぁって思って
その小さな体を抱き締める。
「うーん……やっぱりちょっとさみしいかな」
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