愛猫

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俺が弱音を吐けばメイも「私も」って言いやすいかなと思ってそう言ったのに 「大丈夫だよ、お兄ちゃんにはメイがいるよ。メイがずっとそばにいるからね」 なんて逆になぐさめられてしまった。 思わず苦笑するとメイがキョトンとした顔で俺を見つめる。 「ありがとう。じゃあ、メイはチョコみたいにいなくならないで。ずっと生きてよ」 俺がメイの頭を撫でるとメイは笑顔でうんと頷いた。 あれから15年。 俺は当時の真相を今ようやく知ることになる。
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