愛猫

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そしてそれは今、結婚という形で現実となった。 「そんな前から思ってくれてたの?」 俺達は5年前、メイからの告白で付き合いだした。 でもメイの話からすればさらに10年前から俺を想ってくれていたことになる。 驚きと感動でメイのことが愛しくてたまらなくなって思わず後ろから抱き締めた。 「うん。だからずっとチョコちゃんが羨ましかったんだぁ。 毎日貴方に可愛がられていつもくっついていられてさ」 そんなメイの言葉で、俺はハッとあの短冊を思い出した。 「なぁ、じゃああの時の七夕の願い事って……」
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