愛猫

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「あ、そうそう!『チョコになりたい』って書いたんだよね! ……子供ながらにね、私がチョコになってあげれたら貴方を悲しみから救えるのにって、貴方に可愛がってもらえるのにって思ったんだよねー」 照れを誤魔化すように大笑いしながら話すメイ。 あぁ、そうか。 そういう意味だったんだ。 まだあんな小さな体でそれだけ俺を想ってくれてたんだな。 「メイ可愛い、ありがとう」 我慢できなくなって唇を重ねる。 あぁ、この幸せを天国のチョコにも感謝しないとな。 「よし。女の子だったら『ちよこ』にしよう」 「うん。なんか女の子が生まれる気がするんだ」 メイのお腹に手をあてて二人でせーので呼び掛けてみる。 「「ちよこ」」
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