第1章

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あぁ…なるほど…ね。 寝かされている僕は、ある結論にたどり着いた。 寝かされている僕は顕在意識で、見ている僕は潜在意識。 しっくりきた…。 なら、見ている僕の望んだ通りにしてみるのも悪くないかもしれない…と思った。 あぁ…なるほど…ね。 寝かされている僕がそう思うなら、僕の望んだ通りにするよと見ている僕は思った。 そして、僕と僕は互いに目を見て微笑んだ。 「先生!実験体が…今…笑いました。」 僕の人生は、この先、何か得るものがあるのだろうと思った。今の僕ではなく僕の知らない僕が望んだ通りに生きるのだから。 それでも、やっぱり、どっちも僕だ。 完。
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