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青筋立てる老執事を
「僕を見てるとお母様を思い出すかい?」
「坊ちゃまっ……!」
僕は輪をかけてからかってやる。
「ごめんよ。悪気はないんだ。単なる興味さ」
「あなたというお人は全く」
「ああ、そんなことより……」
だけど今は
中川をからかって遊んでる場合じゃない。
「征司お兄様は?今どちら?」
保身が優先。
プロテクターを身につけろ。
「征司様でございますか?それでしたら――」
すっかり平静を取り戻した中川は
チラリ階下に目をやると。
「先程、専属のセラピストをお呼びになって、ミストルームで施術をうけてらっしゃるところです」
言った。
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