22人が本棚に入れています
本棚に追加
/213ページ
《シャアの名言集》(クワトロ時代のものも含みます)
「認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものを…」
↑部下の先走りにより結果的に二人の部下と2機のザクを失った時の台詞。単に自分のミスを悔やんでいるだけなのだが、視聴者に難解な言い回しをしている辺りにシャアというキャラクターのミステリアスさを感じさせる。
ちなみにこの台詞は元々脚本には無く富野監督が勝手に追加したものらしい。
「見せてもらおうか…連邦のモビルスーツの性能とやらを!」
↑シャアにとっては初のガンダムとの戦い。自信の程がうかがえる。何気に有名な台詞ではないだろうか。
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!!」
↑シャアのエースゆえの自負心がうかがえる台詞で、有名な台詞のひとつ。とはいえザクとガンダムの性能差はひっくり返しようがないわけだが…。
ちなみに逆襲のシャアにおいてはわざわざアムロにサイコフレームの技術を渡して同じ土俵にまで持ち込ませる事に。この時はアムロの方が性能の下回る機体に乗っていたので逆の立場だった。
「坊やだからさ」
↑ガルマを謀殺したため、ドズルから左遷されてしまったシャア。そんな彼が酒場でギレン・ザビの「諸君達が愛した我が弟、ガルマは死んだ。何故だ!」のガルマ追悼演説を聴いたときに受け答える形で呟いた台詞。有名な台詞であるが、ガンダム未視聴の方にはどんな場面で使ったか分かりにくそうな台詞でもある。
「冗談ではない!」
↑日常でも使えそうな台詞。わかる人が近くにいるとクスッとなるかも。
「ララァ! 奴との戯れ言はやめろ!!」
↑アムロとララァが互いのニュータイプ能力によって共鳴し、感応している際に割って入るように放った言葉。
ぶっちゃけジェラシー全開である。シャアは邪魔です!とか言われちゃってたしね…
「見えるぞ! 私にも敵が見える!」
↑自らのニュータイプ能力に感動するシャア。この時にはアムロとの力の差が開いており、逆転の可能性があるとしたら自分のニュータイプ能力の覚醒しかなかった。
…しかし、後年はニュータイプのなりそこないとか言われる事に。
「この感触…アムロ・レイ… ?ララァ・スンか?」
↑カミーユのニュータイプ能力を感じながら。残念ながらハズレである。
「今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない…」
↑正体を隠すシャアに真偽を問うハヤトに対しての答え。あくまで名乗る気のないシャアはこの台詞で返答するわけだが、ようは単に誤魔化しているにすぎない。
こんな誤魔化しでも一見カッコ良い台詞を言う辺り、彼が演じながら生きてきた背景もうなずける。
「これが若さか…」
↑上の台詞でクワトロがシャアであることをあくまで隠す態度に苛立ったカミーユから修正され、涙をきらめかせながら吹っ飛んだ時の台詞。
残念ながら劇場版ではこれらのやりとりが無く、殴られない。なぜ無くしたのだ。
「サボテンが、花をつけている…」
↑レコアがヤザンに撃破され、シャアがレコアの部屋を訪れていた時にカミーユにレコアをぞんざいに扱った事を非難され殴られた時に、レコアが育てていたサボテンの鉢を見て呟いた台詞。
一見意味不明でよくつっこまれる場面だが、ここでいうサボテンの花とはレコアの充足感の暗喩である。レコアはまだ生きており、自分のいる場所で花を咲かす事が出来ず去ってしまった事を察していたのだろう。
「新しい時代をつくるのは老人ではない!」
↑クワトロ(シャア)はカミーユと共に世界を救う事を望んでいた。だから捨て石になろうとするカミーユを自らを老人と称してまで生かそうとしたのだ。必死さが垣間見えて好きな台詞。
これが後にカミーユに悲劇が起きた際、シャアが間違った方向に行くきっかけになったのだと考えると…
「まだだ!まだ終わらんよ!」
↑汎用性の高い追い詰められた際の台詞。わかりやすさもあって人気を誇る台詞だが、劇場版では少し変わってしまった。
「私はおまえと違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
↑連邦高官との裏取引のためにロンデニオンに訪れたシャア。そこでアムロと遭遇した際、なぜいるのかと見咎められた時の返答。
これはおそらく、ネオ・ジオン総帥である自分を道化と卑下しているシャアから見れば一介のパイロットとして変わらず前進しているアムロに対しての複雑な感情がこもっているのではないかと思う。
「ならば今すぐ愚民ども全てに叡智を授けてみせろ!」
↑アムロとの肉弾戦の時、「人間の知恵はそんなものだって乗り越えられる」と言われた際の反論。今の日本にも言いたくなるような台詞。
「私は父ジオンのもとに召されるであろう!」
↑演説の締めの台詞。まさか彼は自害でもするつもりだったのか。それとも父ジオンが予言したニュータイプとして頂点に君臨するという意味だったのか。
どちらともとれる台詞である。
「アクシズ、行け!忌まわしい記憶と共に!」
↑アクシズを地球に向けて発進させた際の台詞。私も断捨離の時にゴミ袋を収集所に置く際に言いました。
「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
↑シャアの表情、池田秀一氏のそれまでのシャアにはなかった涙声の演技から何とも言えない気持ちになる名言。
地球環境を破壊しながらも結果的に地球も宇宙も支配している形の連邦に対して本当に我慢出来なかったんだろうな。
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
↑『逆襲のシャア』のラストシーンでアムロに言った台詞。長い付き合いになったアムロだが、やはりアムロがララァを殺害した恨みは深かったのだ。戦場に連れ出したシャアにも責任はあるが。
まさか主人公2人(味方だった時期もある)の末路が相互否定で締めくくりというのは誰も予想しなかったのではなかろうか。また、シャアの最後の言葉が甘ったれた恨み言であった(しかもなかなか意味が分かりにくい)という件については声優の池田秀一氏も当時複雑な心境であったという。
後に池田秀一氏は「こういった弱い部分もシャアの一面である」とし、好意的に受け止めている。
![898c295d-4986-4aa9-8293-ec7d8f4f4f11](https://img.estar.jp/public/user_upload/restricted_page_image.png?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!