カタリナ・クラエス(乙女ゲーの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)

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《カタリナ・クラエスの名言集》 「生徒会の方々に差し入れですって、恐れ多いわ! 平民が調子に乗ってるんじゃないわよ!」 ↑これは劇中劇ゲーム「FORTUNE・LOVER」での、本来のカタリナ。 ゲーム本来の主役であるマリア・キャンベルを苛める意地悪お嬢様である。 マリアは平民だが、貴重な光魔法が使える故に貴族の隠し子扱いされたり、魔法学校でも才能劣る貴族にマウンティングされがちである。 お菓子作りが得意なので差し入れるが、本来カタリナには拒絶される。 ただしプレイヤーで前世だった、野猿(本名不明だが、木登り得意で野猿と呼ばれたので、便宜上そう呼称される)の記憶が甦る本編では、うってかわって大変気に入り、他の生徒会メンバーにも好評を博す事になる。 「もう許さないわ、覚悟しなさい! あなたのせいで私は国外追放なんてひどい目にあわされたのよ! 許さないわ! あなたに復讐するために戻ってきたのよ!」 ↑こちらは劇中劇続編「FORTUNE・LOVERⅡ」の本来カタリナ。 本来カタリナの許嫁、ソルシエ王国第三王子ジオルド・スティアートを、マリアはNTRしたので、本来カタリナは苛め過ぎて国外追放された。 しかし実は国外追放はマシな方で、処刑など殺されるパターンの方が多いので、タイトル通り破滅フラグしか無いのだ。 カタリナの悪役ぽい台詞は、冒頭とここまで。 「もう、かなりイライラさせられたものだ」 ↑これは野猿のカタリナへの印象。 当然野猿はマリアを操作して、第二王子ジオルド、第四王子アラン、カタリナの義弟キース、宰相の息子ニコル・アスカルトを攻略。 侯爵の息子シリウス・ディークは親友のあっちゃん(こいつも転生)しか攻略しておらず、テレビアニメ版一期ラスボス勤める闇魔法使いなので、こいつのがこの悪役エッセイに似合うのだが、出番少なくて台詞少ないから無理。 故にジオルド攻略を邪魔する本来カタリナは、不倶戴天のライバルであり、野猿は自分がカタリナになるとは夢にも思わなかった。 「前世の平凡狸顔に比べれば、美人の分類に入る顔」 ↑生前の野猿はグリッタ嬢程ブスではないが、カタリナ程の美少女ではない。 ただし原作者やアニメキャラデザ曰く、本来悪役令嬢故に、美人過ぎないをコンセプトにキツめの顔にデザインされている(安藤やアディーネほどキツくはないのだが…) 「賛成!」 ↑野猿カタリナは脳内で複数の自分が居て、カタリナ会議を行うのも本作の魅力である。 原作よりメンバーは多い。 「きっと身体に精神が引っ張られているのよね!」 ↑野猿は17歳で死に、記憶目覚めたカタリナの8歳で精神年齢25歳の筈だが、三秒ルールで拾い食い、スカートのまま木に登る、釣りで小川の魚をほぼ絶滅状態にする等、小学生レベルかつ女子力低い。 「私って悪事はしていないつもりだけど、マリアの恋路の邪魔はしている気がする」 ↑野猿カタリナは本来カタリナと違い善良だが、苛められているマリアをジオルドより先に助けるなど、実は本来カタリナより根源的に邪魔している! 野猿カタリナ的には破滅しない様に、マリアと仲良くしたり、義弟キースをヤリチンにしない様に、愛情込めて接したりで、無意識に自分へのフラグ立てているのが今作の特徴である(上述のシリウスも本来はマリアが浄化する筈だが、更生して野猿カタリナに惚れる流れ) 「私の心の嫁、マリアが他の男に!」 ↑ギャルゲー男主人公は平凡になり感情移入させやすくするが、乙女ゲー女主人公は可愛く純真にして応援させ易くする、マリアもまさにそうである。 野猿は本来マリア操作していたのも有り、当然カタリナ(後の自分)より好きである。 男キャラ攻略するゲームやるから、野猿はノンケの筈だったが目覚めている。 因みに俺は最初、はめふら切ろうかと思っていたのだが、百合が有ると知って視聴継続した。 「だって、私は所詮、悪役令嬢だもの」 ↑やはり野猿は操作してたマリアでなく、邪魔してたカタリナに転生は大いに不満で、自虐的でさえある。 因みに少女向け小説、漫画で意地悪なライバルにされがちな、お嬢様こと悪役令嬢に始めて注目したのは、森奈津子の小説お嬢さまシリーズが初だが、これは転生でなくリアル寄りの世界観であるからか知名度低く、森奈津子=Twitterよく炎上する作家と認識されがち。 (因みに俺は森作品は、レズセックルで動く巨大ロボで怪獣と闘う、スーパー乙女大戦で始めて読んだ。 俺の小説スーパー神話大戦で十人中十人はスパロボ連想するが、実はスパ乙である) 「ジオルド様は他の令嬢への防波堤代わりに今は私と婚約しているだけだわ」 ↑幼い頃カタリナの額に傷付けたのも有るが、まあぶっちゃけそうで、本命は平民のマリアになる筈だった。 だがゲーム内と違いジオルドとマリアくっつかず、二人とも野猿カタリナが本命のハーレムだが、野猿カタリナは無自覚で友情と思っている。 こう言う恋愛要素の低さも、女向けファンタジーでありながら、男にも見易かった勝因だろう。 「こんな結末を迎えるのならば、私一人が破滅した方がどんなに良かったか」 ↑これは上記シリウス攻略ルートで失敗した際、なんと昔の真富野作品さながらに全滅する! マリアも捕まり野猿カタリナもやられかけたが、こんな事思う時点で本来カタリナと違い、野猿カタリナはかなり善良である。 因みにシリウスに洗脳された、NPCのモブお嬢様達は、野猿カタリナにも本来カタリナ同様の、マリア苛めている噂を流したが、友情芽生えたマリア本人やジオルド達に否定された。 つまりマリアやジオルド達は野猿カタリナ弁護団なのだが、「カタリナは馬鹿だから、そんな器用な事出来ない」と、モブお嬢様より貶めている事にウケた(笑) 「どうせなら子犬のような愛らしい形にでもなってれば」 ↑これは春から始まるアニメ二期辺りなので見てないが、弟キースから黒い霧を引き剥がし、闇魔法を解いた時の台詞。 なんと闇魔法をそのまま使い魔にしてしまうのだ! 「相も変わらず東奔西走(とうほんせいそう)、好感度を上げて~♪」 ↑これは台詞でなく、重要だし気に入っているOP歌詞だから掲載。 本来カタリナは周囲の好感度下げ続けたせいで、敵を増やして破滅したので、野猿カタリナは頑張って周囲の好感度を上げて味方を作り、見事に破滅フラグをへし折った。 やはり俺はなろうと言えど、努力型の主人公が好きである。 それと娯楽作品で、難しい言葉を知って勉強になるパターンが有るが、俺は東奔西走を本作で知った。 efb0bb10-8252-4df7-ab68-5ab74eaf4b47
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