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登場作品:HUNTER × HUNTER
分類:キチガイ殺人鬼タイプ
職業:大量殺人犯(試練官)
立ち位置:主人公ですら寒気を感じる強キャラオーラ→えっ…
悪人度:A
カッコよさ:B
強敵度:B
存在感:C
作品貢献度:D
演:小山剛志(旧作)、松山鷹志(新作)
解体屋ジョネス。ザバン市犯罪史上最悪の大量殺人犯!!
狙われた人間に関連は皆無老若男女分け隔てなく少なくとも146人が彼の手によって無惨な肉塊に変えられた。
哀れな被害者の体はあるものは幾千もの肉片に分けられあるものは部分的に持ち去られ、残りは殺人現場に放置された。生きながらにして内臓をえぐり出されたのはまだ11歳の少年であった。
死体には共通項があった。
死体は必ず最低でも50以上の部品に分解されている。…そしてその作業は(メキ)全て素手によって行われた!!(メキ)
逮捕された時、ジョネスは一切抵抗する気配を見せなかった。
しかし彼をパトカーに乗せた警官がエンジンキーを回そうとした際、自分の左腕の異常に気がついた。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」←左腕の一部が欠損している事に気付いた警官
彼の得意技は素手で人の肉を素早くむしりとること。それを可能にしているのは異常なまでの指の力!!
さて、実はここまでの流れは原作漫画そのまんまの文章である。長々とした文章であり、非常に作り込まれている事が分かる。このジョネスという人物がいかに只者ではなくて危険なやつなのかがなんとなくわかるだろう。何せ主人公のゴンもジョネスの前に出てきた自称幻影旅団メンバーのマジタニを見てもゾクゾクしないと無反応だったにもかかわらず、ジョネスを見た際には青ざめた顔で「ぞく」と描かれている。ゴンがこれ以前に「ぞく」描写があったのはヒソカくらいであり、ジョネスの快挙がいかにすごいのかがなんとなくわかるだろう。
そしてレオリオもジョネスを見た途端に「オレたちの負けでいい。あいつとは戦うな」「試験は今年だけじゃないからな」と異常殺人鬼への恐怖をあらわにしたのだ。
しかし何のためにこんなに設定が作り込まれたうえに原作でも長々とジョネスについて紹介するように描かれたのか。
ただひとつ!キルアの凄さを簡単に読者に見せつけるためという理由に他ならない。
あのめんどくさがりな冨樫義博(頼むから早く再開してくれ)がわざわざこんな長々とした前置きを描いたのは更に危険で異常な人物であるキルアがいかに強いかを知らしめるかませ犬だったからなのだ。だからこのジョネスは前置きが長かった事に比例するかのようにすぐに心臓を抜き取られてお亡くなりになってしまった。
つまり言ってしまえばジョネスは使い捨てキャラである。なんてかわいそうなやつなんだろう。
だけど僕は思うんですが、なんだかんだいってゴンが試験を受けた年は粒揃いな年だったらしいけど、それでもジョネスに勝てる受験生のが少なかったんじゃなかろうか?
ヒソカ、イルミ、キルア、ハンゾーあたりならジョネスにも勝てそうだけど、他の人物は危険な気がする。何ならジョネスも逮捕される前にハンター試験に挑戦すればよかったのに。合格出来るかは微妙だけども。。
それになんだかんだで他の試練官とトラブルを起こしてなかった事から案外他の試練官とコミュニケーションがとれていたのかもしれない。このジョネスが普通にレルートあたりと世間話とかしていたら結構萌えるのは僕だけでしょうか?
世間ではジョネス念能力者だった説などを提唱する生粋の「ジョネラー」の方々も存在している事から彼がたった数ページの登場だったにもかかわらずその魅力に取り憑かれた方が確かに存在する事がわかる。そして最近のHUNTER × HUNTERはヒソカをはじめとして強さのデフレが起きていると言われており、このジョネスも「もしかして強かったんじゃね?」と再評価されている流れもあるようなのだ。
僕もジョネラーなのでちょっと嬉しい。NARUTOの穢土転生みたいな感じ(特質系?)で死体戦士としてキルアにリベンジしてほしいものである。
そもそも語呂がいい。ジョネスという言いやすい名前。そして解体屋(ばらしや)をつけても言いやすいところがミソだ。言いやすいという事は日常的にも話題にしやすいという事だからだ。長ったらしくないから「ソース」とかと同じ感覚で話題に出来るのである。
しかもジョネスは一部の他の漫画家からも気に入られているらしい。さすがに彼らはキャラクターを見るセンスに秀でていらっしゃるという事なのか。
そういえばジョネスがキルアにすぐやられてしまうシーンは冨樫作品の幽☆遊☆白書でいえば飛影が青龍を一瞬で倒すシーンに似ている。しかし考えてみてほしい。青龍戦は飛影にとってはかなり重要な一戦なのだ。何せ初登場時の飛影は今のクールなイメージからは程遠い小物臭漂う悪党で、再登場した時にはどうにかキャラを変えようと手探り状態だった感があった。しかし青龍戦によってクール、実力者のイメージを定着させたのである。
そしてキルアの場合もわざわざ似たようなシチュエーションを用意した事からジョネスがいかに重要だったかを計り知る事が出来るのである。つまりは冨樫義博の緻密な計算によって生み出された究極の使い捨てキャラだったのである!
というわけで、ジョネス好きです(笑)
なんだかんだでHUNTER × HUNTERが掲載される時にはジャンプを立ち読みしちゃうのはジョネスが再登場してないか気になるせいだ。
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