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《憂城の名言》
「ん~?僕じゃないよ?僕じゃないよ?証拠もないのに人を疑うのはやめて」
↑憂城初登場時の台詞、なんと!十二大戦開始前に、巳の戦士である断罪弟を斬首していた!
首斬られた断罪弟の胴体の傍で、血塗れの耳型大鉈を手にしてこの惚け方である。
維新は本来ミステリー作家なのだが、トリックもへったくれも無い、初登場でいきなり憂城の危険性を存分に描写している。
十二大戦は参加者が飲み込んだ、12時間で溶ける毒塊を12個集め、優勝者は解毒剤と何でも一つ願いが叶う事がルール。
砂粒が全員が生き残る和平案を提案し、主役の寝住から始まり、最強優勝候補の失井も挙手した事で、一気に和平案が通るかと思いきや、異常な本稿の憂城も挙手したせいで、一同は手を下げて決裂した。
「死体作りだよ」
↑ネクロマンサーの方が一般的な言葉だが、ネクロマンサーは死体使い、つまり術者が墓を暴いて死人を使役と受動的。
しかしネクロマンチストは術者が殺して、死体にしてから操る能動的ドSである。
「僕は殺した相手とお友達になる事ができるんだ。彼、巳の戦士を殺したのは僕じゃないって嘘を付いてごめんね」
↑誰も憂城の嘘を信じてはいない。
今回の異能肉は、前回十二大戦で優勝した異能肉の娘であるが、素手格闘戦だった父異能肉と違い、娘異能肉は両手の軽機関銃の愛終、命恋を、再装填無しで無限に撃ち続けられる凄まじい火力を誇るので、二刀流の憂城には有利だった筈である。
しかし開始前に憂城に殺されて、友達となった断罪弟の胴体が娘異能肉を羽交い締めにし、憂城が刀で刺して勝利した。
こうして娘異能肉は友達となった。
「いくよぉ~」
↑友達の断罪弟と娘異能肉を引き連れ、ラビット一味を結成した憂城の掛け声。
この第二話から、各十二支戦士の日常を描いたEDが出るのだが、憂城は普通のシャツとジーンズを着て、本物の兎と遊んでいる!
十二大戦は断罪弟以外、干支の逆から死んでいき、過去回想が出るのだが、憂城はこのEDと、断罪兄弟回想の、断罪弟斬首しか過去と日常が分からないので、既にレビュー書いた悪役の中ではシガーに近い謎の殺人鬼である(憂城はある種の可愛げが有るので、シガーより女性人気高いが)
しかし友達は捨て駒でなく大事に扱うので、多分憂城の自宅は外は兎小屋で、中は戦場で出来た友達でビッチリかもしれない…
「うへへ~」
↑酉の戦士である庭取は複数の鳥をファンネルの様に操れて、戌の戦士である怒突を倒すも、失井に倒された。
その庭取が操っていた複数の鳥を憂城は直接殺し、友達にしたのだ。
庭取の鳥は続編の十二大戦対十二大戦では、諜報や乗り物として大活躍する。
「背中を任せられる仲間がいるってのはいいものだよね~。とってもとってもいいものだよね」
↑憂城は庭取の複数鳥をファンネルの様に操り、数の暴力で砂粒に襲わせるも、平和主義だが無抵抗ではない砂粒の格闘技で払われた。
憂城は剣の腕前は未熟なので、普通に闘えば砂粒が勝てる筈だった。
しかしなんと!憂城は断罪弟の生首を木の枝に設置し、監視カメラにして視覚を共有したので、背後に回り込んだ砂粒を、直接見なくても刺す事が出来たのだ。
砂粒は未熟な憂城が、突然達人の様な剣技をした事に驚いて死んだ。
「大丈夫だよ安心して。命だけしか取らないから。その代わり君も僕のお友達になってよ…初めて会った時から君の事ずっといいなって思ってたんだ」
↑砂粒も憂城の友達になったのだが、和平案挙手しただけ合ってか、本当に憂城なり過ぎるが、砂粒気に入っていた様だ。
友達砂粒は後々も大活躍する。
「知らなかったドラゴン君?兎はね。月まで跳ねるんだよ。弟君の援護よろしく」
↑俺は冒頭文の台詞はあまり解説しないが、これは特別。
友達砂粒腕力と憂城自身の脚力で、なんと龍ゆえ唯一飛行能力有る、断罪兄を倒したのだ!
兎キャラは餅突く伝承から、月と結び付けられるパターン多いが、だからと言ってそれで龍に勝てる兎は憂城位だろう…仮面ライダービルドも兎で、龍の仮面ライダークローズより強いが、ボトル盛った者勝ちなので、明確に強いかは疑問。
俺は卯年だが、男故に可愛い兎は昔から非常に不満で、あと少し遅れて辰年に生まれたらと後悔し続けていた。
なのでこの場面は「龍より強いなら、兎も悪くないかあ」と癒された。
「子・丑・寅。あと3人~」
↑十二大戦は干支の逆順に脱落するので、最初に亥の娘異能肉が死んで、子の寝住が優勝するので、そろそろ卯の戦士である憂城死亡フラグである。
しかし辰、巳の断罪兄弟が回想後脱落したのに、憂城飛ばして寅の戦士である妬良回想に入ったので、憂城は謎のままである。
因みに断罪弟は首と胴、断罪兄は両断され空飛ぶ上半身と下半身になったため、二人なのに実質四人分の戦力となった。
「卯の戦士。異常に殺す憂城」
↑この名乗り口上は複数回行ったが、これは本編最後の名乗り口上。
憂城は失井と妬良のコンビに敗れるも、なんと!殺される寸前に舌噛んで自殺し、自分さえ友達にして復活したのだ!
(負傷した妬良は友達になりたくないので、憧れの失井にトドメ刺してもらった)
しかも友達憂城は友達砂粒を無理矢理収納し、失井の虚を突いて追い詰めた!
まあそこで寝住が必爺の爆弾、醜怪送り使って、友達憂城、砂粒も失井も纏めて粉々にして優勝したのだ。
牛の頭乗って一番乗りして十二支筆頭となった、鼠に相応しい横取り勝利と言えよう(願い事決まらず、十二大戦忘れるのに願い使ってしまったが、妹案が妙に詳細なのが維新らしい)
「僕はこういうチャンスをずっと待っていた。みんなと一緒に戦うチャンスーーみんなとお友達になるチャンス。生きた人間と友情を結びたいなと、僕はずっとずっと期待していたんだ」
↑これはパラレル続編で十二支の戦士が十二星座の戦犯と戦う、十二大戦対十二大戦の憂城。
無印十二大戦と違い、アニメ化してないので、この台詞書くために図書館で借りた(俺は維新は興味有りつつ、買うまで至らないので、殆んど図書館でチェックしている)
今までこのページで、「友達」に「ゾンビ」振り仮名宛てて来たが、なんと生きた普通の友達欲しかったらしい!
漫画版では「生きた友達など不要!」と書かれてたのにだ!
生きたままの寝住と友達になる世界も、実は例外では無かったのかも知れない。
「つまり十二戦士対十二戦犯だね。その人達ともお友達になれないかな?」
↑なれない、てか無印十二大戦は干支逆順に死ぬが、十二大戦は干支順に十二星座戦犯に敗れて殺されるので、なんと寝住は既に殺されていて、無印十二大戦で大暴れした失井、憂城はいきなり纏めて殺されるのだ!
なのでこのレビュー的にどうかと思ったが、無印十二大戦で最初らへん死んだ、異能肉、怒突、庭取が後半まで生き残り活躍するのは新鮮!
化物語で駿河がレズビアンと言いつつ、主役の暦は有りと言うハーレム物に有りがちな、中途半端百合地雷有ったりと、維新には期待してなかった百合が、異能肉と砂粒で有った事には満足した。
維新作品初購入は、無印十二大戦のみ検討してたが、十二大戦対十二大戦も欲しくなって来た。
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