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登場作品:レオン
分類:ヤク中異常人物
職業:麻薬取締局の刑事(ヤク中)
立ち位置:作中最悪の敵
悪人度:S
カッコよさ:B
強敵度:A
存在感:A
作品貢献度:A
演:ゲイリー・オールドマン
私が映画『レオン』を見るきっかけになったのは、主演のナタリー・ポートマンが好きだったのがきっかけだ。スターウォーズのパドメ・アミダラ役が好きで、他の主演映画がないか探したのだ。
そこでレオンを発見したのだが、今回語るスタンスフィールドについてはまったく興味がなかった。というより、スタンスフィールド目当てでレオンを観たわけではないというか。
勿論ナタリー・ポートマンが目的だったのだが、個人的にはジャン・レノにも興味があったのだ。ジャン・レノについてはあまり知らなかったのだが、CMにてドラえもん役をやっていたので、彼がどんな役をやっていたのかも気になっていたのである。
そして、私はリサイクルショップにて偶然にもレオンのDVDを発見。私が発見したのはキャプチャーメニューがない安物だったのだが、観てみるか!と思ってから日が浅いうちに発見したのもあってテンションのままに購入してしまった。
ちなみに私はDVDは基本的に車のナビで鑑賞するのだが、結果的にレオンは4回ほど見直した。勿論、運転中はちゃんと前を向かなければならないのもあって消化不良で終わる場合もあるからというのもあるが、この作品はつい見直したくなってしまうのだ。
レオンという作品は、ジャンル的には恋愛映画と言える。殺し屋のレオンと家族を失った12歳のマチルダの年の差のある恋を描いており、基本的にはこの二人の日常シーンが当然ながら多い。
おそらく私もレオンの売りがこの二人だけだったなら、あまり印象に残らない恋愛映画で終わっていたんじゃないかと思う。
…ところが、私はこの男に出会ってしまった。ある程度のあらすじは知っていた状態で観たのだが、まさかこんな凄まじい悪役キャラクターが登場するとは予想だにしなかった!
この男ノーマン・スタンスフィールドは間違いなく、私のこのレオンという映画への評価を変えたと言える。
スタン(劇中でもこの愛称で呼ばれてます)の初登場は、マチルダの父親ジョセフが麻薬密売組織の「商品」を横領したことを見抜いたため、彼を訪ねるところからだ。ここで彼が麻薬捜査課の刑事であるという事が分かる。
この時ジョセフの耳元をクンカクンカと嗅ぐシーンがあり、ただものでは無い雰囲気を見せる(ちなみに彼は匂いでそいつが嘘をついてるか嗅ぎ分ける能力があるらしい)。余談ではあるがジョセフ役の俳優さんはゲイリー・オールドマンの凄まじい演技に本当にナーバスになってしまったようだ。
やや外れたような事を書くが、ゲイリー氏の演技は素晴らしい!これの後には悪役のオファーばかりくるようになって本人も嫌だったらしいが、もうこの凄まじい演技を見れば悪役としてオファーしたくもなる。
そしていよいよ本格的に動き出すのが、彼とその一味がジョセフの部屋を襲撃するところからなのだが、ここでスタンは麻薬取締官だというのに自らも麻薬を服用しだす場面に移行する。
ここで私は「ちょっと待て。刑事なのになんか怪しいカプセル口に入れたぞ!?」となったのだが、それ以上にスタンの服用モーションに目を奪われてしまった。
この服用シーンのスタンの気が狂ったような動きと、カプセルを噛み砕いた際の音とそれによるスタン(というかこの場合ゲイリー・オールドマンと言うべきか)の気が狂ったような顔付きは他では見たことがないような「モーション」だったのである。これはゲイリーの凄まじい演技力の賜物という他ない。
これフリスクとかで真似した方もいるのでは?
この短時間の一連の流れだけでも、刑事でありながら麻薬を服用する矛盾さとスタンが明らかにヤバいやつであるというインパクトを視聴者に見せつける事に成功している。
しかしそれで終わるスタンではなかった。なんと彼はショットガンを手に、大好きなベートーヴェンの鼻唄によってノリノリの状態でマチルダの家族を撃ち殺していくのである。
女子供でも容赦なく撃ち殺していく姿と、キッチンにジョセフの姿を発見した彼がジャラジャラした暖簾を独特な動きで潜る場面(ちなみにこれは真似しました)を見て私はつい息を呑んだ。
「やばい…!こいつヤバいやつだ。ここから一体どうなるんだ!?」
私が物語に引き込まれたのは言うまでもない。
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