大神博士(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)

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登場作品:爆走兄弟レッツ&ゴー!! 分類:マッドサイエンティスト 職業:ミニ四駆研究家(バトルマシン開発者) 立ち位置:子供たちに自作ミニ四駆を与えてバトルレースさせる司令塔 悪人度:B カッコよさ:C 強敵度:B 存在感:A 作品貢献度:A 演:大友龍三郎 私と同世代の男なら知ってる人は多いのではないかと思うミニ四駆を題材にした作品、それが爆走兄弟レッツ&ゴー!!だ。 この作品、私も夢中になって見ていた。何せ歯医者に行く時にレッツ&ゴーに間に合う時間に帰れないなら行きたくないと駄々をこねた事もあったからだ。まぁそれは仕方なく行って、しかも観れなかったんだけどね。 ちなみに私は基本的にはアニメ版しか知らないので、アニメ版について語らせていただく事にする。 さて、このレッツ&ゴーという作品だが、ホビーアニメではあるが普通に面白いと思う。勿論、愛車と主人公達の絆とか改造についての知識についてとか劇中BGMの熱さとか様々な要素はある。 …しかし、個人的にはやはり悪役である大神博士が出演する回が当たり回というか、いやに夢中になって見てしまう回だったのだ。 この大神博士、そもそも見た目からしてスキンヘッドに眉なし、目つきが非常に悪いという子供から見ても一目で悪役だと分かるような見た目をしている。さらに、左目にドラゴンボールに出てくるスカウターのような装置を装備しているので余計に目立つのだ。 ちなみに大神博士はその見た目からか(もしくは作中での奇行からか)一部の視聴者から「玩具で世界征服しようとしてるオッサン」と認識されている。 なお、これは間違いであり、大神博士は世界征服など企んではいない。あくまで自分のバトルレース理論と自作マシンの素晴らしさを世と土屋博士に知らしめたいだけである。 まぁいずれにしろどこか危ない子供にムキになる大人気ないオッサンである事に変わりはないが。 対象となる少年視聴者から見ると、主人公達にマシンを託して暖かく見守る土屋博士の方は立派な大人に見え、逆に大神博士はとんでもない悪党に見えるよう対比させているような印象を受ける。 この二人の博士の対比で言うと、土屋博士は基本的に子供たちに改造を任せる派。対して大神博士は自分でマシンの事を全て担当し、子供たちには走らせてもらうだけというスタンスだ。これについては無印最終回にて豪も言及している(豪の言う「ただ大神のマシン貰って走らせてるだけじゃねぇか!どこが面白いんだそんなの!」「自分が育てたマシンで勝つから面白いんじゃねぇか!」のとこの場面がまた熱いんだこれが)。 大神博士はあくまで自分が造り上げたマシンを最強だと証明したいだけであって、配下であるレイ達の力を証明したいわけではないのだ。だからレイが大神博士の師匠にあたる鉄心先生に諭されレイスティンガーを弄ろうとしただけで怒った。 大神博士としては勝者にしてやるから私のマシンを使え!と言いたいわけで、子供たちが手を加えたマシンで勝たれても意味が無いのである。この自分勝手さがついつい大神博士を追って観てしまう一因でもあるのだが。 余談だが、大神博士のこのスタンスについては「子供に自分が趣味で改造したマシンとエゴを与えて走らせるお父さん→通称オヤジマシン」を皮肉ったものであるという説があるようだ。 そんな大神博士が登場しだすのは、主人公の烈と豪が相棒マシンのセイバーにだいぶ慣れてからである。タイミングで言うなら序盤の終わり頃といったところか。 それまでのライバル達と違い、遅いマシンは存在する価値などない!と研究してるマシンを溶岩に落とす等の外道行為により、ライバルではなく悪役であると主人公達だけでなく視聴者の子供たちにも認識させる事に成功した大神博士。 それだけに留まらず、開発したプロトセイバーJBはなんとレーサーがリモコンで操作して加速と減速を使い分けるというチート仕様になっていたため、「マシンに酷い事をするだけでなく汚い手も使うオッサン」だと誰もが感じるだろう。しかも、烈と豪の知らないところで土屋博士とバチバチ火花を散らす様子は最早少年たち置いてけぼりである。 だが、私は登場したて頃からこのやりたい放題な大神博士が登場するのがつい楽しみになってしまっていた。次は何をやらかすんだろう!?とワクワクしてしまったのである。 9b68b153-b1c1-48db-841d-e0a8d027c629
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