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ちなみにその後、主人公が変わって人気が落ちてしまった爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAXにて、大神マリナというキャラクターが登場する。小学生とは思えないプロポーションと美形さを誇るが、当時の私は彼女が大神姓を名乗った時につい「まさか!?」とそっちに反応したのを覚えている。
なんと大神博士には娘がいたのである。いや、最近描かれたレッツ&ゴーの続編には息子も登場している。しかし両方ともなかなか美形なわけだが、奥さんは一体どんな人なんだろうか。
アニメ版のMAXにてついに大神博士は改心するのだが、道のりが長かっただけあり、妙に感動してしまったのはきっと私だけではないだろう。
さて、それはそれとして、個人的には大神博士の技術自体は非常に優れていると思う。バトルレースに傾倒さえしなければかなり良いマシンを造っているのではないだろうか?
☆大神博士の開発したマシン&使い手☆
★プロトセイバーJB(使い手:J)
リモコン操作によって加速減速が自在に行える。減速して内部に空気を貯める事で背後に放てる空気砲が武器。
ちなみにデザインはフルカウルミニ四駆の素というべきマシンたるスーパーアバンテにカウルを足した感じ。
★プロトセイバー量産型(使い手:プロトセイバー戦隊)
色違い。
★ビークスパイダー(使い手:沖田カイ)
空気の刃を発生させて横切るだけで他のマシンを切り裂いていく凶器マシン。車のボディにもデカい傷を入れてたので鉄も切れる。特性上ある程度空気抵抗を無視できる。
沖田カイは謎の金属グローブでこれをキャッチしているが、素材は不明。まさか最初は義手(ビークスパイダーのキャッチに失敗して惨劇が起きた)かと思ったがちゃんと装着してるシーンがある。
元々は土屋博士と共同研究していた技術を流用している。
出番が古いにもかかわらず決勝レースにおいてもかなりのスピードを見せていた事から高い完成度を誇る。世界GP編で登場した時も他のマシンに引けを取らなかった(カイが改良を加えたのかもしれないが)。
無印編の最後はブロッケンGとの同士討ちで壊れ、リタイヤした。
★ブロッケンG(使い手:近藤ゲン)
フロントモーター(なんと無印劇中にてスーパーフロントモーターシャーシを開発できたのは大神博士だけである)によるパワフルな動きと相手マシンに直接のしかかる事でぶっ潰すパワータイプのマシン。
また、地面に潜れる。重装備だがフロントモーターのためか路面が悪いコースや氷雪コースでも速く走れる。決勝第2レースの雪ステージの回は必見。
後にブロッケンファング等の凶器が装備された。
つまり…かみつく、かみくだく、のしかかり、あなをほるが使える。
最後はリョウとカイのレースに割って入り、ビークスパイダーの空気の刃に真っ二つにされた。
★レイスティンガー(使い手:土方レイ)
鉄心先生がZMCで作成した伝説のミニ四駆シャイニングスコーピオン…のパクリ。いわば大神博士版シャイニングスコーピオン。どちらも訳すと光の蠍となる。
先っちょからZMC製の針(槍か?)が飛び出す仕組みで、これでモーターを貫いて停止させてくる。
レイの指輪から放たれる赤外線レーザーに誘導され、加速減速カーブ壁走り等自由自在に行えるインチキマシン。アニメ版では豪のビクトリーマグナムを粉々にする衝撃の初陣を飾った。
最後は普通のレースをするため(また、自分で手を加えたマシンで走るため)レイが針を抜いた事によりバランスを崩し、リタイヤした。その後、レイは悔しさからか本機を地に叩きつけ、これによりぶっ壊れた。
★ファイヤースティンガー(使用者:大神マリナ)
針の代わりに火炎放射する危険なマシン。娘に何を与えてるんだ…
★フェニックススティンガー(使用者:大神マリナ)
ファイヤースティンガーの改良型。赤外線レーザーと針も装備した大神博士の集大成。ちなみに針に赤外線レーザーを当てると爆発する。
MAXにはMGストーンという反則みたいな装備品があるのだが、大神博士は「そんなもの無くても自分の技術があれば最強のマシンを作れる!」という拘りからあえてこれを装備しなかった。事実、下のディオマース以外には引けを取らない性能を誇っていた。
★ディオマース・ネロ(使用者:ネロ・ステラボルゾイ)
MAXのラスボスたるネロのマシン。まさかの重力発生装置を装備したチートマシン。当然のようにサーキットを破壊した。普通にレーサーが危険なんだが…
しかし、重力パワーの使いすぎで負荷がかかり、自滅っぽい最後を迎えた。
一応大神博士作マシンの一端。でも色んな博士の技術の結晶+ネロの技術だから微妙か。
あらためてリストにするとなかなかの粒揃いである。ただ、実は敢えてそういう風に書いたのだが、無印に出たマシンはブロッケンG以外モチーフが存在しているのだ。
技術は凄いがオリジナリティがないというか。プロトセイバーに関しては本当にスーパーアバンテにカウルを足しただけである。対して土屋博士はまったく新しいセイバーを作り上げ、市販化に成功している。
大神博士がやたらと土屋博士を目の敵にしているのはもしかしたらそういったオリジナリティある部分にジェラシーがあるからかもしれない。
技術に関しても、実は相手を攻撃する暇があるなら普通に走った方がかなり速いので、本当にバトルレースに拘らなければ良かったのではないかと思う。
考えてみれば大神博士も最初は「遅いマシンが存在する意味はない」とか「速さが全てだ!」とか言ってたんだから、相手のマシンを壊して勝つ!(今でいうテニプリ理論か)なバトルレースなんかにハマらなければそれなりに主人公達にも受け入れられていたんじゃなかろうか。
ただ、余談ではあるが後にTAMIYAがダンガンレーサーという、ミニ四駆にぶつかり合いをプラスしたような商品や、他社ではあるがゲキドライヴやクラッシュギア(これはレースじゃないから違うか?)等のバトルマシンが開発されている事から大神博士のバトルレース思想自体は決して完全に間違っていると言えなくもないが。
しかし、大神博士はいい大人でありながらいつまでも少年の心を忘れず、優れた技術力をミニ四駆に注ぎ切る熱意とブレなさは見事というしかない。
やはりホビーアニメにはこういったマッドサイエンティストが必要なのだ。
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