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《カテジナ・ルースの名言集》
「ウーイッグの街は、こういう風に爆撃されて良かったんです。特別区の特権にすがっていた人々は、みな堕落してしまいましたから」
↑自分の住んでいた町が壊滅した事について。非常にドライであり、悲しんでいるとは言い難い様子。「堕落していた人々」というのはやはり両親の事なのだろうか。
「怖い人だけにはならないでね、ウッソ」
↑言った本人の方が後で怖い人になっていくというのは何たる皮肉か。ちなみにビデオ最終巻の映像特典でも指摘されている。
「カミオンのおじいさん達のやり方では、地球は永遠に絶望的よ。だから私はザンスカールのやり方を学ぶの」
↑クロノクルと共にいる事をウッソに追及された際の台詞。確かに老人達も充分おかしいのだが、やはり視聴者にはなかなか伝わりにくいだろう。
「これがあなたの顔、これがウッソの顔なのよね…」
「思い出というものは遠くなってしまうものだから宝にもなると言うのに、あなたという人は、ピーチャカと動き回って」
↑戦場に出たカテジナはリグ・シャッコーを駆り、ウッソのVガンダムと対峙する。思い出は遠くなるもの…カテジナはそう言うが、ウッソはいつまでも思い出の中のカテジナを求め続けたのだ。
ちなみに、ピンシャカやピーシャカという説もある。
「いちいちこれ見よがしに強くなって現れる!可愛くないのよ!」
↑敵として対峙したウッソに向かって言った言葉。「僕が…可愛くない?」とウッソはショックを受ける。やはり憧れのお姉さんにこう言われるとショックなのだろうか。
「貴様たち! その態度おぼえておけ!」
↑マケドニア・コロニーにてウッソ達の引き渡しを求めた際「お前たちが来たから逃げられたんじゃないか!そっちで探したらいいだろう!」と言われ、カテジナはこの相手が足元にいたにも関わらず、ゲドラフのタイヤで突っ込んでいる。おぼえておけも何もへたしたらお亡くなりに…
ちなみに訊ねた際には「捕虜たちはどこに行ったのですか?」と礼儀正しく聞いていた分、豹変している様に見えるシーン。
「次に戦場で会った時は確実に堕としてあげるわ」
↑アンダーフックにて捕らえたウッソに向かって。わざわざここで殺さない辺り、やはりカテジナはパイロットとしてのウッソにある程度の敬愛があったのだろうか。
「とうにおかしくなっている!」
↑シャクティに「おかしくなってるんですか!?」と言われた時に。自覚はあるという事なのか。
「重い装備はモビルスーツには邪魔なんだと教えてやる!」
↑一気にV2の追加パーツを破壊するカテジナのゴトラタン。珍しい装備「ビームトンファー」はなかなかに強力。
「少しは迷ったか!信念を貫く子供など薄気味が悪い!」
↑水着のお姉さん作戦を喰らったウッソに襲いかかるカテジナ。さすがのウッソも激昴するが、悪びれもなくカテジナはこう返すのだった。確かにウッソは人によっては嘘くさすぎて気味が悪いかもしれない…
「戦場で歌が聞こえるだと…!?ふざけた事を…!」
↑エンジェル・ハイロゥから放たれる波動はまるでシャクティの歌のようだった。マクロス全否定である。
「トチ狂ってお友達にでもなりに来たのかい? アハッ!」
↑エンジェル・ハイロゥの波動を不快に感じたカテジナはエンジェル・ハイロゥに攻撃しまくる。それを見て味方と誤解したフラニーが不用意にカテジナ機に近付き、キャノンで叩き墜とされてしまった。その直後にあざ笑いながら放った台詞であり、彼女を語る上で必ずといっていいほど出る有名な台詞。
「そうだよ坊や。私はねぇ、クロノクルという巣を見つけたんだ。…なのにおまえとシャクティはそれを笑った!チビのくせに!」
↑エンジェル・ハイロゥ内にて、生身のウッソと対峙した際の台詞。まだ子供であるウッソとシャクティが自分やクロノクルを越えるものを自覚せず持っている事が許せないのだ。
「クロノクルは私に優しかったんだ! それを!!」
↑ウッソに言い放った彼女の本音。クロノクルは脆弱ではあるが現在のカテジナを見てくれている。ウッソはあくまでも理想のカテジナ像を見ているのだ。
「クロノクル!来い!」
↑ウッソを倒させようと、クロノクルを呼ぶ。テレパシーにも見えるシーン。
ちなみにこの時クロノクルはリーンホースJr.のブリッジ正面を抑えてトドメを刺そうとしていたのだが、カテジナの呼びかけにより隙が生まれ、沈める機会を逃した。勿論、カテジナの標的はウッソなのでどうでもいい事だろうが…
クロノクルが一部で「カテジナ専用ファンネル」と言われる由来でもある。
「クロノクル遅いぞ、どうした!」
↑リーンホース特攻によって、モトラッド艦隊が全滅した際に。恋人を待たせるのは良くないですね、はい。
「この戦いはねぇ…2人の男が私を賭けて戦ってるんだ。だから誰にも邪魔はさせないんだよ」
「ベスパだろうと、リガ・ミリティアだろうと!私の腕の中の男達の邪魔は出来ないんだよ!はあああっ!」
↑ウッソとクロノクルの戦いに介入しようとするコニー機を破壊しながら。はあああっ!と言っているが、凄まじい気合いすぎて戦わせている2人よりも目立っている事は言うまでもない。
このやりたい放題ぷり。漫画版には出ないわけである。
「戦え…クロノクル、ウッソ…!私の手の中で戦いなさい!勝った者を、私が全身全霊をかけて愛してあげるよ」
↑ウッソとクロノクルを戦わせ、悦に浸るカテジナ。この場面はイメージ背景で彼女が手を広げ2人に覆い被さるように描かれており、ゲーム「ガンダムVSガンダム」等ではなんとVガンダムステージの背景に描かれている。
この後、結果的にウッソが勝つが、ますます憎悪を向ける。途中横槍を入れたりしていた辺りはなからクロノクルを勝たせようとしか思っていない。
「獲り合うなら全力を尽くしてやっておくれよ」
↑ウッソとクロノクルの戦いを眺めて舌なめずりするカテジナ。もはや清楚なお嬢様だった頃の面影など微塵も残っていないが、この舌なめずりがちょっとエロくて個人的には嫌いじゃない。
「私が好きなんだろう、ウッソ。ずっと愛していたんだよね?」
「私も、君のような少年にこんなに思われて、とっても嬉しいわ」
「戦いのケリもついたようだわ…君が勝ったの。でも私はクロノクルを愛してしまったから、君と抱き合う事はできない。だから殺してちょうだい」
「どうしようもないでしょう?!こうまで君と戦ってきた私が、クロノクルのところに行くしかないのよ。だったら潔く君の手で、この私を…」
↑エンジェル・ハイロゥのブロックに挟まれ身動きが取れなくなったV2。その前にカテジナのゴトラタンが降り立ち、カテジナはハッチを開いてウッソに対して「自分を殺して」と懇願しながら接近する。
「…甘いよねぇ、坊や!」
↑上の場面にて、接近したカテジナを抱きとめたウッソ。しかしカテジナの手にはナイフが…!
この後、普通に応急処置してモビルスーツで戦える辺り、ウッソはおかしい。
「外れた!?なんで!?」
↑至近距離からの射撃が外れ、V2はリングから脱出する。これは最後にはカテジナが視力を失うという伏線か、それともカテジナの無意識の手心があったのか…
「来ると思ったよ!甘ちゃん坊やは、この艦が沈めばこの艦もろともみんなが幸せになるんだろ!?」
↑まさに富野節。この文法のおかしさがまさにクライマックス感を引き出している。
「バカにして…!坊主がやる事…!坊主が…!」
↑ついに坊やですらなくなった瞬間。ちなみに今更だがウッソとの年齢差は4歳である。彼女も大人から見ればお嬢ちゃんなわけだが、貫禄のためかつい「さん付け」で呼んでしまうキャラ上位に入るんじゃないかと思う。
「まやかすなぁーッ!」
↑V2から放たれるウッソの味方をする死んだ仲間達のイメージ。V2を守るように…。これに対しカテジナはキャノン砲を撃つ!
この時、カテジナの目から光がなくなる描写がある。この時に失明したのだろうか?
「人がいらっしゃるのですか?」
「ワッパのオートコンパスが壊れてしまって方向が分かりません。ウーイッグはどちらでしょう?」
↑失明し、全てを失って抜け殻のようになったカテジナが偶然、シャクティの前に現れる。もはや暴れていた時の貫禄はない。
捨てたがっていた故郷に戻ろうとするカテジナ。しかし、ウッソ達のカサレリアとウーイッグはいわば近所である。いずれ遭遇するんじゃないかと思うと怖くなってくる。
「いえね…冬が来ると、わけもなく悲しくなりません?」
↑カルルマンの名前を聞き、カテジナは話していた相手がシャクティだと気付いたのではないかと思う。何も言わず呆然とするカテジナにシャクティは「どうしました?」と訊ね、カテジナはこの台詞で答えた。
冬がきたから悲しいわけではない。やはり、この時になって失ったものへの悲しみや、憎んでいた相手からの優しさや憐れみが一気に押し寄せてきたのではないだろうか?
カテジナは人知れず涙を流し、去っていく。シャクティもカテジナの全てを悟りながらもウッソ達にはカテジナの事を教えなかった。ただシャクティに出来る事は、自分もカテジナのように人知れず涙を流す事しかなかったのだ。
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