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《西川睦美の名言集》
「お父様はただの理屈っぽいインテリにすぎないわ…じゃろ?」
↑初登場シーン。庭師の言葉を遮り、完全に間宮マス代を演じながら現れた。昔の詳しい話を知っているあたりかなりのアドバンテージがある。
「その事はちゃんとあの人の耳にも入っておったよ。あの人は怒るどころか喜んでおったようじゃがの」
↑こちらはもう前代の旦那様がいない以上、もっともらしい台詞でごまかせなくも無いか。とはいえ、昔の話には詳しいのでおそらく真実だろう。
「紙幣の図柄やパスポートの大きさが変わったのと同じじゃよ。最初は慣れなんだが時が経てば違和感は薄らいでしまう。時とは恐ろしいものじゃのう、喜びも悲しみも一緒くたに消し去ってしまう」
↑なんだかもの哀しくなるじんわりとした台詞だが、こんな余計な事を言ったばかりにコナンに犯人と見抜かれる事に。
とはいえ、すぐにコナンを拉致したので、怪しまれはしたが先手を打ったと言えるだろう。マイナス要素をうまく揉み消したと言えるので、強犯人と位置づけされてもおかしくはない。
「それは楽しみじゃ。ぜひ解き明かしてもらいたいものじゃ。あの人がこの城に込めた謎を…」
↑異様に黒い笑みを浮かべる西川。本音を語っている時には本性の片鱗が表にあらわれてしまうという事だろうか。
それにしても謎を解こうとするコナン一行を次々と襲撃しているのだから結果的に謎を解く邪魔をしてしまっているような気もするが。
「ところで娘はどこじゃ?今日戻ってくるはずじゃろ。私の誕生日を祝う為に」
↑マス代のフリをした西川は頻繁にボケたフリをする事で、多少の無理は誤魔化してきたようだ。確かに長い事ボケ老人のフリをされては周りも多少の事なら「まぁボケてるし仕方ないか」となってしまう可能性が高い。
あなたの周りにもボケたフリをした方などいらっしゃらないだろうか?よく注意しよう!(いねーよ)
「フン!気に入ったのは城じゃのうて城に隠された財宝の方じゃないかえ?」
↑城生活が気に入ってしまったと語る2人目の婿養子たる満に向かって言い放った台詞。西川にとっては明らかに財宝狙いである満は邪魔な存在であり、煙たがっていたのだろう。
そのわりには4年もかけて何の成果もあげられないあたり、満は殺さずに放置してもいいと判断されたのだろうか。考えてみれば西川のような大量殺人鬼が近くにいながら無事だったというのは地味にすごい。
「フン、おまえのように欲深きものに娘が誑かさられたとは。夕食は部屋でとる。娘がついたらつれてまいれ。ちと灸をすえねばならん」
↑お前が言うなとはまさにこの事。自分の欲望の為に一般犯人の中ではダントツの殺害人数を誇る西川が言うと、重みが違う。
もし西川が金田一少年の方に出ていたら一気に六星竜一を抜いて殺害人数第2位である(第1位は高遠遙一)。
「娘がなかなか来んから迎えにきたんじゃ」
↑夜中に車椅子で徘徊していたところ、孫の貴人に見つかってしまった際の誤魔化し。
あえなく部屋まで連れ戻されたようだが、内心かなり邪魔に思った事だろう。
「どうしたんだいお嬢ちゃん達。声がしたから様子を見に来たんじゃが…。おや、もうひとりのお友達はどこかえ?」
↑本物の間宮マス代の白骨死体を発見した灰原と歩美に迫る西川。車椅子から降り、普通に自分の足で接近している事からもはや誤魔化すつもりなくふたりとも叩き伏せるつもりだったのだろう。
ちなみにこのもうひとりのお友達というのは捕まっていない光彦の事だと思われる。光彦のファインプレーにてコナン達は助かったわけだ。光彦がいなかったら名探偵コナンはこの回で終了していた。
「そうとも。それ目当てでこの城に来た事が婆さんにバレて、クビにされそうになったからすり替わったのさ。声は元々似ていたからね」
↑生きていれば83歳だった本物の間宮マス代と声が似ていたという西川は何歳だったんだろうか。
貴重な京田尚子さん声を生かして幻海婆さんのモノマネでもやって欲しかったところ。
「安心おし、あの婆さんのようにいつまでも暗い地下の中に放ってはおかないよ。気絶させて二、三日経ったら友達と一緒に森の中に並べてあげるからさぁ…。頬がこけてとびっきりのスマートさんになったらねぇッ!」
↑テンションが上がり、ついついこれからやらんとする自分の外道行為を発表していく姿は「あっ、これはすぐに阻止されるな」と分かる演出。
とはいえ、この時は歩美と灰原以外は行方不明でどうなっているのかまったく情報がないため、なかなか息を飲む展開である。
ちなみに西川はこの前にハシゴを登る灰原の足をつかみ、なかなか怖い展開なのだがあの位置からでは灰原のパンツ丸見えである。私の知り合いの灰原ファンはこれが許せないらしい。おそらく羨ましいのだろう。
「よく見破ったと褒めてやりたいが、この地下通路を熟知した私を捕まえる事は出来まい!」
↑ここまでバレてしまってはもはや誤魔化す事は不可能だと悟ったのだろう。地下通路を使って逃げようとする西川。おそらくこの時には財宝を諦めかけていた可能性すらあったのでは?
「な、何!?あのチェスの駒の暗号が解けたのか!?」
↑逃げる気満々だったが、コナンの暗号が解けたという言葉に逃げるのをやめてしまった。そしてそのままコナンが示した答えである旦那様の絵を動かし、ハシゴを見つける西川。
その顔は追い詰められているという事実を忘れたかのような笑みがこぼれていた。
しかし…
「おぉ…!この城に仕えて20年…!探し求めた財宝がついに!誰にも渡すもんか!誰にも…!」
「この光り輝く扉の向こうに、私の宝が!!」
↑20年も費やした大掛かりすぎる計画についに終止符が打たれる!ハシゴを登りながら西川は他の事には目もくれず旦那様が残した仕掛け部屋に入っていった。
西川は老婆の顔を保つ為にこっそりと外国に何度も足を運んでいるらしく、この計画のために莫大な費用と労力をつぎ込んだに違いない。
その苦労から解放され、財宝を手に入れたらすぐにでもトンズラというのが主なプランだったんだろう。
それにしても、旦那様の巨大な額縁の裏にこの隠しハシゴがあったわけだが、20年も費やしてこんなところに気付かなかったのは少々お間抜けである。
「ああ…馬鹿な…こんな物のために私は何人も殺してきたというのか…」
「こんな物のために醜い老婆に顔を変えてまで…こんな物のために…」
↑「最初にここに到達した者にこの景色と城を与えよう」という旦那様の書き残した文字を見て自分がいかに無駄な事をしてきたかを悟った西川はその場に崩れ落ちてしまうのだった。
老婆になりすまして長年城での生活を満喫してきた西川にとっては本当にくだらないお宝である。
いやらしい事に先にこの事実を突き止めていたコナンはあえて西川にこの『財宝』を発見させ、その精神をとことん抉る事で事件を解決に導いたという事か(まぁ事実は事実だし、コナン目線からすれば同情の余地なしだろうし)。
この後、もはや抵抗する気もなくなった(もしくはコナンが麻酔銃を打ったか)か、本当に力の無い老婆のように気力を失った西川はあっさり御用となった。さすがに死刑は免れないだろう。
自業自得とはいえ、哀れな最後である。
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