ゴルベーザ四天王(FINAL FANTASY IV)

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さて、カイナッツォのせいで戦力が低下したため苦戦する事が増えてしまった私だが、何とか先には進んでいた。なんとゴルベーザがカインをよこし、土のクリスタルとローザの命を引き換えにすると言ってきたため、仕方なく交換しに奴等がいるゾットの塔に行く事に。 私はいよいよゴルベーザとの決戦か?早いなぁと考えていたのだが、途中で中ボスのメーガス三姉妹が登場する。そこで連中は「ゾットの塔を司る四天王のひとり風のバルバリシア様」という台詞を吐いた。 また四天王か!と思った私だったが、そんな事すぐに忘れる羽目になる。このメーガス三姉妹がめちゃくちゃ強かったからだ。そもそもこのイベントの前に戦ったボスのダークエルフ(ダークドラゴン)もめちゃくちゃ強く、苦戦してようやく倒したのだ。この頃のボスやザコ敵はどうも強いイメージがあるのだが、このメーガス三姉妹はベイガンと同じくまたもやリフレクを絡めた戦術をとってくるためか私はまたもや足止めを喰らってしまったのである。 数日試行錯誤を繰り返し、いよいよメーガス三姉妹を撃破。その後、テラとゴルベーザが対決してテラが死亡するイベントが発生。ゴルベーザを退けるもクリスタルは奪われてしまった。そしてカインの洗脳がとけてローザと共に加入するイベントが発生した。この凄まじい流れにストーリーにのめり込んでいた私はすっかり忘れていた。 ゾットの塔の四天王の存在を… さぁゴルベーザの野望を砕くぞという流れになったところ、四天王の風のバルバリシアが登場。はっきり言って存在を忘れていた事もあり、誰だこいつ?くらいに思ってしまった。 そして結末から言うと、たった一戦で勝てた。つまり負けなかったのである。メーガス三姉妹には何度も負けたのに。もはや私の中では四天王は「部下の方が強い」イメージが出来上がってしまっていた。バルバリシアは竜巻形態の時はまったく攻撃が通らず、カインのジャンプでわざわざ解除するしかないのだが、普通なら「ダメだ!正面からは攻撃が通らない!ジャンプで叩くしかない!」というメッセージが出るのだが、イージータイプだと「カイン!ジャンプだ!ジャンプで旋風を封じ込めるんだ!」と分かりやすいメッセージが出るため、従っていたら勝ってしまったわけだ。 ただ、個人的な事を言うとこのバルバリシアのインパクトは強かった。なぜか?「エロい」からである。ぶっちゃけ幼少期の私を変に刺激してきたというか、なんというか当時の私から見れば「はだかのおねえさん」だったのだ。 だから影が薄かろうが、弱かろうが、倒されても塔を崩壊させてセシル達を道連れにしようとする卑怯さもどうでも良かったのである。エロかったのだから。ぶっちゃけ今見てもエロい。 そして先に進んでいく私だが、ここからはあまり苦戦せずに進めた。だが暫く進んだ先でついにヤツが現れる。最後の四天王の火のルビカンテである。直接戦う事はなかったがどうやら武人肌みたいな感じの男である演出がなされており、逆に部下のマッドサイエンティストのルゲイエが卑劣漢的に描かれていた。 このルビカンテは後に新たな仲間である忍者エッジと一騎打ちを繰り広げるシーンがあり、セシル達とは因縁がないがエッジとの因縁があるという演出がなされる。ただなんというか、四天王では初めてストーリーらしいストーリーが展開された事もあり、私もついぼーっとプレイしていたはずが久しぶりにストーリーにのめり込む事になった。 それまでの四天王とは違い、とにかく武人肌である事が強調されていたルビカンテ。しかも子供の頃は勝手に炎=弱いみたいなイメージがあったので、武人肌で強キャラの炎タイプであるルビカンテは素直にカッコイイと思ってしまったのである。 その強さも申し分なく、戦闘前にすぐ仕掛けずにこっちの準備を待ってくれたりわざわざ全回復してくれたり自らのマントが冷気を吸収する事を教えてくれたりするにもかかわらず、私は大苦戦を強いられた。彼の得意技「かえんりゅう」は即死レベルのダメージを叩き出す技であり、インパクトも充分だった。 その強さとシチュエーション的に、ルビカンテを倒せた時の達成感は忘れられない。 こうして四天王との戦いはルビカンテを倒し、終わった。…と私は思っていたのだが、なんと連中は更なる黒幕ゼムスの力により復活。 正直、再登場するとは思っていなかった事もあり、テンションが上がった。その時に気付いたのだ。私は四天王のひとりひとりを気に入っていたのだと… ルビカンテの案もあったのか、セシル達にならって四人同時にしかけてくる四天王(まぁグラフィックの問題か、四人いっぺんに仕掛けずに交代制でひとりひとりしかけてくる感じだが)。無論、奴等が力を合わせれば苦戦も必至。 ちょっと忘れた頃に再び登場し、新たな作戦と共にリベンジをしかける。私は彼等との再戦には非常に熱くなったものだ。 そんなわけでストーリーの中盤を主軸にそれぞれが私を楽しませてくれたゴルベーザ四天王は、ひとりひとりが私にとっては忘れられない悪役なのである。 そしておそらく、私が四天王とか五人衆という設定を好きになるきっかけなのは間違いない。これより前にボンバーマンの「凶悪ボンバー五人衆」っていうのも知ってたんだけど、あくまでアクションゲームだからかストーリーやら会話やらも何もなかったしなぁ。 やはりRPGというものは影響が強いジャンルだなぁと感心してしまった。 80661170-6a43-4214-b906-426962717040
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