#49 美羽

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雄聖の膝に横向きで遠慮がちにちょこんと座った。 「美羽、可愛すぎるんだけど」 そう言うと雄聖は、私の腰を引き寄せた。 「こっち向いてよ」 雄聖の手が私の頬を撫でる。恥ずかしくて雄聖の目を見れない。 雄聖の唇が頬に触れた。 「美羽、大好きだよ」 顎を引き寄せられ、唇をふさがれてしまった。 一年ぶりのキスに身体が震える。 「あ~、やばいな」 雄聖の腕が身体に巻き付き力が込められる。 「どうしたの?」 「幸せすぎ」 声がかすれている。雄聖の顔が見えない。どんな顔して言っているのだろう。 雄聖の方に向いてみる。 少し潤んだような、熱のこもった目。 「会いたかった・・・」 私の胸に顔を埋めて素直な胸の内を吐露する。 「雄聖、私も、会いたかった。」 雄聖の頭を抱えながら私も素直になる。 何度も何度も口づけする。会えなかった日々を埋めるように。 お互いの息が熱くなり、口づけが深まる。 「美羽・・・美羽の身体が大丈夫なら、抱きたい」 雄聖が抱きしめながら言った。
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