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雄聖の膝に横向きで遠慮がちにちょこんと座った。
「美羽、可愛すぎるんだけど」
そう言うと雄聖は、私の腰を引き寄せた。
「こっち向いてよ」
雄聖の手が私の頬を撫でる。恥ずかしくて雄聖の目を見れない。
雄聖の唇が頬に触れた。
「美羽、大好きだよ」
顎を引き寄せられ、唇をふさがれてしまった。
一年ぶりのキスに身体が震える。
「あ~、やばいな」
雄聖の腕が身体に巻き付き力が込められる。
「どうしたの?」
「幸せすぎ」
声がかすれている。雄聖の顔が見えない。どんな顔して言っているのだろう。
雄聖の方に向いてみる。
少し潤んだような、熱のこもった目。
「会いたかった・・・」
私の胸に顔を埋めて素直な胸の内を吐露する。
「雄聖、私も、会いたかった。」
雄聖の頭を抱えながら私も素直になる。
何度も何度も口づけする。会えなかった日々を埋めるように。
お互いの息が熱くなり、口づけが深まる。
「美羽・・・美羽の身体が大丈夫なら、抱きたい」
雄聖が抱きしめながら言った。
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