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「うん。私も・・・」
「私も、何?」
「・・・」
「ちゃんと言って。」
雄聖の意地悪が顔を出す。雄聖にはこういうところがある。
「私も、したいです」
恥ずかしくて消え入るような声で答える。
その瞬間ベッドに押し倒されて、深い口づけをされた。唇から丸ごと食べられそうな口づけ。
雄聖が、私の顔の両サイドに手をついて見おろした。
切れ長の鋭い目で射抜かれるように見つめられた。
「余裕ないみたい、俺」
情けなさそうに雄聖が苦笑する。
私は慰めるように雄聖のシャープなラインの頬を撫でて、薄い唇を撫でた。そして、首に両腕を回して、自分のほうに引き寄せて唇を重ねる。
バスローブの腰ひもを解かれ、隠されていた肌が露わになった。久しぶりすぎて恥ずかしい。
雄聖の長い指が私の肌をなぞっていく。触れられるだけで、身体が震えてしまうのは久しぶりだから?
「少し、痩せた?」
「うん、忙しかったから」
声を我慢しながら答える。
「でも、敏感なのは変わらないね」
肌を這う舌と唇に声を抑えられなくなる。
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