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さっきから私の中心が潤っているのがわかる。早く一つになりたいと主張してるかのように。
「美羽、きれいだよ。」
胸に唇が下りる。皮膚がすれる様な甘い痛み。
「ごめん、つけちゃった」
胸元を見ると懐かしい紅いしるし。
「私もつけたい」
雄聖の胸に唇を寄せて、吸い付いてみる。
「美羽、それじゃあ弱いよ」
「う・・・もう一回」
うっすらしるしがついた上をもう一度、吸い付いてみる。
「あ、出来た」
雄聖がつけたものと同じようなしるしが彼の身体に刻まれたことに喜びを覚える。
雄聖はこの喜びのために出発の前日に私の身体に刻んだのだろうか。
「雄聖、イギリスに行く前の晩、いっぱいつけてたよね。次の日こんなところにもって、すごいびっくりしたんだから。」
「すごいところって?」
雄聖は、私の肌にさらに自分を刻んでいく。
「いや・・・えっと・・・」
私が言い淀むと、
「こことか?」
と言って、中心に向かって指を滑らせていく。
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