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羞恥心と気持ちよさですべての身体の力が抜けてしまい、ベッドに倒れこんでしまった。
涙でぐちゃぐちゃの顔を、雄聖の手のひらが包み込む。
「美羽、ほんと可愛いね。最高」
口づけをしながら、雄聖が一つになる準備をして、ゆっくり私の中に歩を進める。
あぁ、雄聖のこの感触。
「美羽、好きだ」
「ん・・あぁ!!」
私はもう、涙を流すばかりで何も答えられない。
「美羽・・・好きだ」
ゆっくり雄聖が動く。
「美羽、そんなに締め付けないでよ」
困り顔の雄聖。気持ちよさを我慢しているときの顔だ。
雄聖の動きに合わせて、甘いため息が漏れる。
私の上半身を抱き起して、身体を密着させた。
「美羽、動いて」
言われたまま動くけど、何度も達した腰は使い物にならず、ぎこちなくしか動けない。
「動けないよ・・・」
代わりに雄聖が下から突き上げる。今日、最も強い波が押し寄せてくる感覚を察知し、少しだけ怖くなる。
「ゆ・・ゆう・・せい・・・・身体がどうにか・・・なりそ・・」
雄聖は全く動きを緩めない。彼にきつく絡みつく。
「あぁ・・・だめ・・・」
「好きだよ、美羽」
雄聖の低い声が耳元でささやかれ、最後の砦が崩れてしまった。
白い世界に投げ出されて身体の自由が利かなくなった―――。
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