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本棚に追加佐々木のような奴が留学先でも現れる。
美羽は魅力的だから絶対にこれから先も想いをよせられるだろう。もちろん、佐々木のことだって気になるし、油断できない。
佐々木に気持ちを告げられて、美羽の気持ちが揺れたらと思うと気が気じゃない。ましてや、自分よりも明らかに優れている人間に宣戦布告されている今なんか特に落ち着かない。
だから、この前、傷つけてしまった。自分の中に留めておけずに、美羽に佐々木との関係をなじるような言い方をしてしまったんだ。
美羽は質問には答えず、俺の前に膝立ちになって俺を見下ろして、両手で頬を包んだ。
美羽の顔が近づいて、唇を覆われた。美羽の舌が入ってきて、俺の舌と絡み合う。
美羽のキスはだんだん激しくなって、息ができなくなった。
「み・・みう」
熱い息が唇から漏れても、美羽はキスを辞めない。それどころかどんどん深くなる。
美羽が顔を離すと、唇が赤く染まっていて、艶っぽく見えた。美羽自身も息が上がって、頬が上気している。
「私は、雄聖しか嫌だよ。他の人とはこういう風にはなれない。」
そういうと、美羽は自分の胸に俺の頭を押し付けて抱きしめた。美羽の細い腰に腕を回し、しばし抱き合う。美羽の心音を聞きながら、美羽の気持ちの深さを感じ取った。
今まで、俺の方が気持ちが遥かに大きいのだと思っていた。
坂下に俺と離れないと言いきった姿、俺にしか見せない安心しきった顔、たまに気持ちを体当たりでぶつけてくる時、美羽だって俺を好きなことに気づいていたのに。
信じあうことは意外に難しいのかもしれない。
だけど、相手も自分を大事に思っているなんて、いつ何時も盲目的に信じられる人なんているだろうか。
一つ一つ相手に確かめながら進んでいくしかないのかもしれない。

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