第一話:まさかの制服Gメン!

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「葛西君、今日もお疲れさま」 「はいっ! お疲れ様です!」 勤務が終わり、僕、葛西秀一と可憐さんは笑顔であいさつを交わす。 今日の勤務場所はホームセンター。無事に捕捉も挙げることができた。 僕達は、万引きGメンとして日々仕事をしている。 本当は一人でのびのびと仕事をするはずだったのだけど、最初にインターンについて貰ったのがきっかけで、ずっと可憐さんとコンビを組んで仕事をしているのだ。 可憐さんは少女のように小柄で可愛らしい人なんだけど、大柄な男を取り押さえるくらいに強くて、仕事に対しても厳しくて、僕は毎日みっちりしごかれてます。とほほ。 「しごかれてるのは、葛西君がヘマをやらかすからでしょ? 本当にクソ虫なんだから」 ……あと、なぜか僕の心を読めます。 「まあ、今日は葛西君も頑張ってたし、成長は認めてあげるわ。さ、下番報告して帰りましょ」 「はいっ!」 まあ本心では優しいし、見た目も可愛いし、なんだかんだ言って今の状況は僕にとって楽しいんだけどね。でへへ。 「もしもし。本条可憐です。ただいま勤務が終わりました。……え? 明日の勤務先が変更……? え、ええええーーーーーーーーーっ!?」 不意に、可憐さんが電話口に向かって大きな声をあげる。 その理由は、僕にとっても驚くべき物だった。 「……葛西君。明日、制服勤務だって」 「へっ?」 私服で万引きを捕まえる僕らが、制服の警備員? 意図の不明なこの指示が、新たな波乱の幕開けになることを、僕はまだ知らなかった。
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