第1章

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目が覚めると、そこにはブラックアウトしたスマホを握りしめている自分の左手が見えた。 寝落ちてた・・・。 頭が痛い。 「何時?」 そう呟いてスマホを見る。 「充電、切れてた・・・」 真っ黒な画面からは、何も情報を得られない。 カーテンの隙間から光が入って来ないということは、まだ朝ではないのだろう。 「充電器・・・いや、別にいいや」 役に立たなくなったスマホをテーブルに置いて、私は再びソファで横になった。 今日が何日なのか、今何時なのか、全てがどうでもいいと思う。 このまま眠り続けてもいい。 夢もみないで、ただ無の世界で寝ていたい。
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