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私は本を雑多に読む。そして、読まれることを期待していない物語を綴る。
ただの趣味だ。……きっと、あの人の記憶に同調したのだ。
━━本当は読まれたい
私の描く世界を知ってほしい━━
彼もまた、本当は読んでくれる人を待っていたのかもしれない。
だから、私を警戒しなかった。私を受け入れた。
……私を好きになってくれた。
私はワガママだ。
━━あなたの作品が好き
私の作品も好きになって━━
それは、『あなたを好きになるから私を好きになって』というワガママ。
1人で淋しかったから、過去の人である彼にすがった……。なんて無様だろう。
叶わないことだったのに……。
彼は優しすぎた。私なんかに希望をくれた。
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