シンデレラはパーティーに向かう

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「あら、可愛らしい方ね。雅信の新しい彼女? まったく男って生き物は、女は若ければいいと思ってるんだから困ったものよね?」 私に同意を求めた佳乃さんは、私には若さしか取り柄がないと言ってるように聞こえた。 雅信さんと同い年なら、佳乃さんは私よりも11歳年上ということになる。 「そうだ。今度の誕生日パーティーにこの子も連れて来なさいよ。頭でっかちの独身男ばかりだから、若いお姉ちゃんにお酌されたらみんな喜ぶわよ」 (キャバ嬢扱いかよ!)と佳乃さんにうんざりしたけど、そのパーティーとやらに行ってみたいと思った。 何だか自分が日陰の身だと感じていたから。 本当に私は雅信さんの恋人なんだろうか。本当に彼は独身なんだろうか。 別居している妻子がいてもおかしくないし、本宅は別にあってマンションは女と遊ぶためにあるとか。 そんなことも考えていたから。 大勢のお友達に恋人だと紹介してもらいたい。 それがパーティーに出席することにした2つ目の理由だった。
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