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ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ。
ここは、大量のヒヨコ達が集められた場所。
ゲージに押し込まれた、あの雌鳥達のヒヨコ時代。
そこには、雌だけでなく雄のヒヨコ達も犇めき合っていた。
ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ。
ヒヨコ達は、今から起こる運命の時をまだ知らなかった。
ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!ぴよぴよぴよぴよぴよ!!
ヒヨコの鑑定士・・・
雌→卵が産む事が出来るから、生きていてよい存在
雄→卵が産めないから、この世に要らない存在
選別される命・・・ ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。ぽいっ。
『雄』と判定された『要らない存在』は、卵の殻と一緒にどんどんどんどんどんどんどんどんバケツに捨てられていく。
ぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴーぴー・・・
『要らない存在』として選別された『雄』達は、みるみるうちにバケツいっぱいになっていった。
ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・ぴ・・・
バケツの底のヒヨコ達は重みと窒息に耐えられず次々と弱っていき、短すぎる生涯を閉じていった。
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