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…………よくよく思えば──そもそも昔からよく分からない姉だったな。姉さんは難しすぎる、と思ったけれど、それはもとよりのことだったんだと今気付いた。
昔から変わってないだけか。
そう納得したところで、この考えていた時間は果たして有意義だったのか無駄だったのかよく分からない、プラスなのかマイナスなのか判断出来ないままに紅茶のセッティングを終えて、台所から戻ると姉は変わらぬ体勢でいた。
…………ほんと、集中すると凄いよな、この人。
ティーセットの載ったトレイを卓上に置き、紅茶の入ったカップを姉の邪魔にはならないよう、傍らに置いたところで。
「──これだ」
姉が、コピーを置きながら言った。
「ん? どれ?」
「これ。当時の宮司が御神木の下に何を埋めたのか書いてある」
指先でとんとん、とコピーを小突く姉。
「え?」
「やっぱり封印とかそういうものじゃなかったみたい」
そう言うので、コピーに僕も目を通した。
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