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一瞬キョトンとしたエンが「今更?」と首を傾げた。
「なんか、今日は恥ずかしいん、だよ。エンこそ、今更見なくていいだろ」
僕が恥ずかしさと恨めしさを込めて睨むと、エンが体を起こす。
「俺はいつでもガン見したいけどね。でもヒロさんは、さすがに俺の裸とか興味ないか……」
「ガン見って……」
僕はゲイじゃない。男の体にそこまで、と思っているとエンが自分のシャツを脱ぎ始めた。
引き締まった胸に、筋肉で薄っすらと凹凸のついた腹部。鍛えられた上半身に目が釘付けになる。肌も綺麗だ。腹筋を羨ましいと思ったことはあるけど、今まではエンの体をまじまじと見ることはなかった。
好きだと自覚したからだろうか、もっと見たいし、もっと触れてみたいという欲求がふつふつと沸いてくる。
「まぁいいよ、今日くらいはヒロさんのいうこと聞いてあげる」
リモンコンに手を伸ばすエンの腕を掴む。
「やっぱいい……、僕も見るし、触る……」
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