13.繋がる

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 一瞬キョトンとしたエンが「今更?」と首を傾げた。 「なんか、今日は恥ずかしいん、だよ。エンこそ、今更見なくていいだろ」  僕が恥ずかしさと恨めしさを込めて睨むと、エンが体を起こす。   「俺はいつでもガン見したいけどね。でもヒロさんは、さすがに俺の裸とか興味ないか……」 「ガン見って……」  僕はゲイじゃない。男の体にそこまで、と思っているとエンが自分のシャツを脱ぎ始めた。  引き締まった胸に、筋肉で薄っすらと凹凸のついた腹部。鍛えられた上半身に目が釘付けになる。肌も綺麗だ。腹筋を羨ましいと思ったことはあるけど、今まではエンの体をまじまじと見ることはなかった。  好きだと自覚したからだろうか、もっと見たいし、もっと触れてみたいという欲求がふつふつと沸いてくる。 「まぁいいよ、今日くらいはヒロさんのいうこと聞いてあげる」  リモンコンに手を伸ばすエンの腕を掴む。 「やっぱいい……、僕も見るし、触る……」
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