第2話 新たな極上のターゲット

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最近 その二人の不倫相手ではもう飽きてしまってね。 そろそろ新しいターゲットに乗り換えようかと思うの。 そんな私に 同い年の職場の同僚 弓倉一華 (ハーメルンの笛シリーズ月と悪魔とハーメルンのヒロイン) は 「余計なお世話だろうけど どうして人様のモノに惹かれるのかよく分からないけわ。 もっと自分を大切にした方が良いんじゃない?」 なんて言うのよ 意見を聞いてみた私が馬鹿だったわ。 私に言わせたら一華の方が意味不明だと思うの。 私が私であり 私の魅力と優秀さを証明するの為には 既婚者じゃないと意味が無いのよ。 奥さんや子供より私との時間を優先するかどうか にかかってるんだもの。 ムカついたから 一華の相手を奪い取ってやろうと思ったんだけど この女本当に私生活が謎なのよね。 既婚か未婚どころか 男がいるのか居ないのかも 趣味がなんであるかさえも謎なのよ。 目が大きくてハッキリした顔立ちの子だから誰か居そうだけど (私のが美人よ!) 変に冷めて悟りきってるとこがありそうだし、 どうなんだろう? そんな時 極上のターゲットが目の前に現れたの! 今まで見た事の無い人間離れした美しい男。名刺を見せて貰ったらミカエル・エース コンサル会社の経営者!29歳。 奥さんを連れてうちの化粧品売り場に来たのよ! 一目見てびっくり! こんな綺麗な男見た事無いわ! 奥さんは 瑠華とか言って (ファンタジアシリーズ瑠香☆レボリューションのヒロイン) 一華の友達らしくて一華指名で 化粧品を買いにきたらしいわ。 今までも何度か来てるらしいんだけど 私が休みの時だったみたい。 その男 白くて綺麗な肌に整った顔立ち 腰ぐらいまである波打った髪は後ろで一つに緩く束ねてさ、 太陽みたいな金髪なの。 スリムな長身をグレーのスーツで包み その足の長さったら! で、その目は深いブルー。 サファイアみたい。 その彼に見惚れてたら目が合って 彼ったら私にニッコリ笑って軽く会釈
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