家族

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「ずいぶん遅かったな」 雅人は雑誌から視線を外さず、コーヒーを口に運ぶ。 「あ……うん、ちょっとな……」 さすがに、いくら血の繋がった兄妹だからって、さっき女子に告白されました!!とは言えないよな…… 「何々?もしかして、ついに女の子から告白でもされたのか~?」 コントローラーを操作しながらも、顔をニヤけさせて瑞都の方を振り向く優斗。 ―――ギクッ――― 「まっ、まさか~!あはは……。だって俺、一応女だし。有り得ないって!!はははっ」 兄達からの視線から逃げるように、目をそらす瑞都。 「あっ、俺着替えてくるな……っ!!」 いそいそと逃げるように階段を上がって行った。 .
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