家族

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リビングで兄達が作戦会議をしている頃瑞都は…… ―――バタンっ――― 「ふぅ……、バレてないよな…? たくっ、何だってあんなに優兄は勘がいいんだ?」 自分の部屋に入って目の前にあるベットに倒れ込む。 「はぁ~……それにしても、ヤバいな…。兄貴達にバレたかも」 何故そんなにも兄達にバレたらいけないのか…… それは…… 兄達が極度のブラコ………ぢゃなくて、シスコンだからだ!! 小さい頃から兄達は、何かしらと瑞都に構っていた。 小さい頃の瑞都は、それはそれは可愛い女の子だった。 のだが…… それはもう兄達が瑞都を男所帯で「蝶よ花よ」と育ててきたため、そこらの男共よりも立派で紳士的な子に育ってしまったのである。 そうした兄達の真の目的は…… 『男共に大切な妹を渡さん』 と言うものだった。 男共にモテないように男っぽくすれば、男共が言い寄って来ないだろうと言う計算であったのだが…… さすがの兄達も、女子に告白されるとまでは考えてなかったようだ… .
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