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‡‡家‡‡
「ただいま~」
「「お帰りなさい」」
「「お帰り~」」
夕飯を作っている最中だったのか、エプロンをつけお玉を持っている穏やかそうな風貌をしたのが我が家の大黒柱の父、藤咲 桐杜(きりと)。
母が12年前に他界したため、父が毎日ご飯を作っているのだ。
リビングでユッタリと雑誌を見てくつろいでいるのが我等が4兄妹の一番上の兄、雅人(まさと)だ。
因みに、私の高校の英語教師でもあるのだ。
そして、テレビの前でゲームをしている2人。
短髪でスポーツ系な二番目の兄、広兎(ひろと)と、チャライ感じのイメージをしている三番目の兄、優斗(ゆうと)だ。
そして、この4人………
デカい………
私の家族は異様に身長がデカい!!
皆が皆170をとうに超え、瑞都以外の4人は180代…または、190代だ!!!
そして、妹である自分が言うのは変だが、皆………
美形なのだ!!!!
そんな彼らを近所の人達は
『美形家族』
と呼ぶのだ!!
そこに、瑞都も含まれているのは言うまでもなく、主婦達の格好な世間話のターゲットにされているのをとうの本人達は知る由もない。
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