聖なる夜の物語

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時刻は午後十時。いつもならもう眠る時間。クリスマス・イブが終わるまで、あと二時間だ。 「…………解った。それでもいい」 「じゃあ、雅也くんはなにがしたい?」 「んー」 急に尋ねられ、雅也は唸った。 すると、サンタクロースのうしろで、窓の外の雪が積もっているのが見えた。 降りだした雪は積もるくらいになっていて、今も尚、降り続いている。 「お姉さん、僕と一緒に雪だるま作ろう!」
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