聖なる夜の物語

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「解った。お姉さん、ここで待っててね」 「うん」 窓は開けた状態のまま、クマを放り投げて、雅也は自分の部屋に戻った。 数分経って戻ってきた雅也は、上着と手袋、ニット帽を被っていた。 「お姉さん、お待たせ」 先ほどの位置に戻った雅也が、それからなにかに気づいた。 「あ…………」 「どうしたの?」 「僕、お外に出られないんだ」
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