聖なる夜の物語

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「じゃあ、イスに座って長靴履いて」 「うん」 言われたとおりに履くと、彼女が窓から中を覗き込んだ。 「よし」 そしてそう呟くと、雅也の脇に両手を差し込み、そのまま体を持ち上げた。 「わっ」 「大丈夫、怖くないよ」 空中に浮いていたのは数秒で、すぐに雅也の体は、外の雪の上に降ろされた。 「よし。これで外に出られたよ。窓は一応閉めておこうか」
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