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「そっか。今日、パパとママは?」
そう訊くと、それまで輝いていた雅也の目が、徐々に淀んでいく。
「パパは朝からお仕事。ママも、さっきお仕事があるって出かけていった」
「そうなんだ。雅也くん、寂しくないの?」
サンタクロースのその問いに、雅也は雪を丸めていた手をとめた。
大きな目に、うるうると涙が溜まっていく。
「…………寂しいよ。でも、ワガママ言ってもママとパパを困らせるだけだから」
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