聖なる夜の物語

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「雅也くん、お友だちは?」 「幼稚園の子たちは居るよ。でもみんな、自分は凄いって自慢してくるんだ。誕生日になにをもらったとか、パパは凄いんだとか。僕、そういうお友だちなら要らないから」 幼い割に、彼は色んなものを抱えているようだ。 だけど気丈に振る舞おうとしているのか、雅也は顔をあげ、サンタクロースに訊いた。 「お姉さんは?」 「え?」 「サンタさんには、お友だち居ないの?」
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