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「暖房ついてるから、大丈夫。…………お姉さん、誰?」
「お姉さんはね、いい子にしか見えないサンタクロースだよ」
笑顔で伝える女性に、雅也は首を傾げる。
「サンタクロース?」
「うん。絵本とかで、見たことない?」
「でも、サンタクロースはおひげを生やしたおじいさんじゃないの?」
確かによく絵本に描かれるのは、たくましいひげを生やしたおじいさんばかり。目の前に居る若い女性のサンタクロースは、幼い雅也はまだ、見たことがなかった。
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