4 スミロンへ

1/2
前へ
/9ページ
次へ

4 スミロンへ

翌朝、NAIAの国内線ターミナルへ。 以前は、NAIAとは別にMDA Manila Donestic Airport が存在したが、今や国内線空港は廃止されNAIAの第3ターミナルが国内線ターミナルとなっている。 当たり前だが、最も新しいターミナルなので随分綺麗である。 マニラからは、セブからではなく、ネグロス島のドゥマゲテに飛び、そこから船でスミロンに渡る。 スミロン島は、先に書いた通りセブ島の南端から東側に少し離れた所に浮かぶ小島である。 セブのマクタン空港とは南北真反対に位置するため、セブ島の南側のネグロス島のほぼ北端にあるドゥマゲテからのほうが近いのだ。 ドゥマゲテに着くやバンに乗り少し走った砂浜で降りる。 そこから、人間だけ手漕ぎボートに乗り、少し沖合に停泊さすたバンカーボートに移る。 ビーチが遠浅なので、砂浜までバンカーボートは近づけないからだ。 荷物は、人足たちの頭の上に乗っけられて、こちらは海中を徒歩で運んできた。 それを見て、娘が爆笑していた。 確かに、なんだか滑稽な絵面ではあった。 バンカーボートでスミロン島までは1時間弱位の距離だったように思う。 晴れた夏の空の下、群青の海に囲まれて快走するボートは実に気持ち良かった。 娘と二人、座席ではなくデッキに出て風を浴びながら過ごす。 途中、微かに白波が立つのが見えたので、手のひらでボートの横っ腹を叩く。 娘にも、真似するように言う。 イルカだ。 我々の様子に船のスタッフもイルカに気付き、同じように音を鳴らしてくれた。 イルカは好奇心旺盛なので、音に引かれて寄ってきてくれることがある。 残念ながら、近くに寄ってくることは無かったが、波を割る背中が見え、娘も喜んでくれた。 無事、島に到着したが、チェックインの時間までしばらく待たされた。 厳格なのか単に部屋の準備が整っていないのか、分からないが、14時まて待てと言う。なんだったら、着替えてプールで遊んでても良いとのことだったが、ちょうど昼時だったので、昼食を取りながら待つことにした。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加