4 スミロンへ

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島は所謂一島一リゾートで、住民もいない小さな島である。 食事ができるのは、このホテルのレストランのみであり、他の選択肢は皆無。 そして、ここのレストランは酷くまずかった。 滞在中はここでしか食事が出来ないので、先が思いやられる。 しかも、完全な殿様商売なので、かなり割高であった。 昼食を済ませ、ビールのおかわりを何杯か頼んでいる間に部屋の準備が出来て案内して貰う。 全室コテージタイプである。 コテージの玄関は西側にあり、対岸のセブ島が見える。 部屋に入ると、娘はとにかくプールに行きたがって早く早くとせがむ。 それより海に入ってみようと提案するも、却下。 子供はみんなプール好きであるから仕方なくプールに付き合うことにした。 プールはとても小さなもので、10m四方程度の大きさしかない。 それでもプールには違いなく、娘は大はしゃぎだった。 そんな小さなプールでも監視員は付けてあり、その人から情報収集することにした。 そもそも、何故スミロン島を旅行先に選んだか。 最大の目的はジンベイザメである。 スミロンからセブ島に渡り少し北上したところに、オスロブという集落がある。 そこでは、午前中にオキアミを撒くことで、ジンベイザメを寄せていて、遭遇率120%即ち確実にジンベイザメに出会えるスポットとなっている。 セブの中心地となるセブシティやマクタンからだと3時間以上掛かってしまう上、道路整備も不十分なので移動にリスクがないわけではない。 一方、スミロンからなら15分もあればオスロブに行ける。 プール監視員に話を聞いてみると、指差してあの辺りだと教えてくれる。 かなり近い。 多い日で7~8、少ない日でも4頭くらいは来るよと言う。 昨日は非常に多く12頭のジンベイが来ていたそうだ。 フロントに話せば、オスロブまで送ってくれるらしい。 セブ島のこのホテル専用の船着場までボートで10分足らず、そこからオスロブまで車を出してくれるようだ。 プールから上がった後、フロントでWHALESHARKを見に行きたい旨伝え、ボートの発時間を確認。 それに合わせて車を待機させてくれるそうだ。
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