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朝、水着に着替え、メッシュバッグにマスクやフィンなどを詰めてボートに乗る。
娘も自分用のマスク・フィン・スノーケル・フローティングベストを持っている。
昨夏、タイのサムイ島に旅行した際、揃えてあげたものだ。このサムイ旅行の顛末もいずれ記す機会があるかもしれない。
オスロブには、娘と私だけ。
その間、家内はスパを試してみるという。
かなり立派な佇まいの船着場に到着すると、既にワゴン車が待機していて、オスロブのビーチまで送ってくれた。
船着場からはあっという間に到着。
帰りも終わる頃にまた迎えに来てくれるとのこと。
結構たくさんの人が来ているが、私と娘以外は全員西洋系人種だ。
受付でジンベイウォッチのフィー1000ペソづつを支払い、いくつかの注意事項を聞かされた後、手漕ぎボートで少し沖合に連れて行かれる。
ボートには漕ぎ手兼ガイドが一人、私と娘、そして餌付け用の大量のオキアミ。
そういえば、私はオキアミの匂いが大嫌いだ。
以前、コマセでの鯛狙いの船釣りに出掛けて、結局船内の便器をずっと抱えていたことがあった。
そのトラウマだろうか、オキアミの匂いだけで既に船酔い状態になってしまう。
ある程度まで漕いでくると、周囲には数頭のジンベイザメの影が見えた。
見えるだけでも5~6頭、潜っている個体もあるだろうから、それ以上が集まって来ているようだ。
娘としっかり腕を組んで海に入ってみる。
と、ほんの数mの距離に3頭ばかりいる。
でかい。
とにかくでかい。
近すぎて全体が見えない。
前にも横にも後ろにもいる。
娘もスノーケルを咥えつつも、でか~っ!と絶叫している。
真正面に下から伸び上がるようにやってきた個体が巨大な口を開け、オキアミを吸い込む。
凄い迫力だ。
出来れば、娘とジンベイのツーショット写真が欲しい。
一旦手を離すよと合図して、娘と距離をとり奮闘したが、なかなかフレームに一人と一匹が同時に入らない。
見かねたのか、ガイド兼ボート漕ぎの兄ちゃんが、飛び込んできて、カメラを貸せという。
兄ちゃんに任せ、娘のところに戻り、父娘ジンベイの3ショットを撮って貰えた。 それが表紙の写真。
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