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頭上に郷ちゃんの手が下りてくる気配。
優しく髪を撫でて、頭を抱き締めてくれた。
丁寧に首の下まで梳いて行く。
彼の胸の温もりに包まれながら、安心感が広がってゆく。
わたしの涙を拭う指の感触に、瞼を開いた。
見上げると、すぐそこに彼の顔。
自然に、だけどゆっくりと、顔を近付け唇を合わせた。
1度。2度。3度。
微かなリップ音を鳴らしながら、お互いの息遣いを感じている。
次第に深いキスへと変化する。
次に唇が離れた瞬間、目と目を合わせた。
ブラトップの裾から覗く腰の辺りに、ひんやりとした手の感触を確認した。
彼の動きを遮るように口にする。
「……ご飯……どうしよう」
「……まぁ、良いんじゃない」
郷ちゃんは呟くと、またわたしにキスを降らせた。
何が良いんだろう、と過ぎりながらも彼を受け止めた。
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