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8年目
>一生お前しか知らないのかと思ったら、
>死にそうになった。
…予兆はあったのだ。
急に増えた残業と休日出勤。
私の目を見もせず、会話すら無い生活。
それでも彼をひたすら、待ったのに。
深夜に帰宅した彼が言った。
「もう同棲を解消してくれ。
なあ、由布も考えてみたことは無いのか?
高校1年から付き合い出して、
お互い、初カレ・初カノで。
なんかズルズル8年も続けちゃったけど。
このまま結婚したら、俺、
女はお前しか知らないんだよな。
それって怖くないか?
人生80年も生きるとして、
恋愛したのが1人だけって。
ごめん、悪い意味に取らないでくれよ?
一生、お前しか知らないのかと思ったら、
俺、なんだか死にそうになった」
その言葉で、
私の心はポシャリと潰れた…。
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