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「私、クリスマスプレゼント、もう手に入れた」
「…は?なんだよ突然」
そう言いながら、
愛しい人は繰り返しキスしてくる。
「ずっとね、涼介さんの心が欲しかったの。
もう手に入ったから。だから、もういい」
「うう、くそ。由布、もう俺、ヤバい。
すげえお前の中に入りたい」
な、なに?
驚くヒマも与えて貰えず、
いつの間にやらそれは実行に移されていて。
「すげえ俺、分かっちゃった。
ただ『セックスする』のと、
『愛し合う』の違いをいま、実感したぞッ。
愛し合うとこんな気持ちイイのな。
なあ、一生こうしていたいよ、由布」
そう言いながら、激しく突かれ、
私はもう返事すら出来ない状態で。
「も、いい、ムリ、あ、やだ、
そこもうダメだって…あ、い…く…」
「何度でもイッていいよ。
俺、たくさんご奉仕するから」
混ざり合って、溶け合って。
離れることなく延々と、その行為は続けられ。
「…由布、なあ、由布」
「な…に?」
何度目かの休息で、ようやくベッドに移動し、
彼の腕枕の上で、その指を触って遊んでいると、
いきなり真剣な表情で囁かれた。
「お前に会えて、本当に良かった」
「…うん、私も。涼介さんと会えて良かった」
身も心も、
とろとろな時間。
こうして私たちの、
甘い甘い生活が始まるのである。
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