8年目+7カ月+1週間

3/7
前へ
/21ページ
次へ
あ、あれもよく考えたら、飲み会じゃなくて、 別の女性と過ごしていたのかもな。 イブに会社の飲み会なんて、変だもんね。 段々、ネガティブモードに突入しそうになり、 慌てて浮上案を考える。 大丈夫!私には素敵な女友だちがいるから。 芹香ちゃん…はきっとユウ君の同僚でもある、 第三の男に誘われているに違いない。 残るは真希先輩と直子先輩かあ。 今のうちに予定を押さえておかないと。 明日、出社したら早速…。 ああでもない、こうでもないと策を練る。 きっとどの店も混み合ってるだろうから、 真希先輩のマンションで、 ピザを食べてグダグダするのもいいな。 直子先輩の部屋はモデルルームみたいで、 落ち着かないから。 そんなことばかりを考えて。 極力、涼介さんのことは考えないようにした。 きっと彼は他の女性と過ごすんだろうな。 私の知らない、キレイな女性と。 もしかして優介さんが言ったみたいに、 『来る者拒まず』だから、 私も一緒に過ごしたいと伝えれば、 2人でいられるんだろうか…。 ふるふると首を横に振り、 自分の考えを否定する。 そんなの、全然嬉しくないよ。 やっぱり女同士で賑やかにやろう。 いつの間にかウトウトと眠ってしまい、 優介さんの声で目を覚まし。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

218人が本棚に入れています
本棚に追加