0+1カ月

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恐るべし、営業部!! ええい、肩を抱くな、 太腿を触るな、 きいいい。 こめかみの血管が切れそうになった頃、 入口近くの女子ゾーンに突入した。 私と石橋さんを除く6人が、 仲良く1つのテーブルに集まり、 デザートを食べていて。 莉々さんがどこからか椅子を持ってきて、 このままココにいろと言ってくれる。 「お疲れ様、由布ちゃん。 ようやく営業アシスタントになるための 洗礼が終ったね~。 私も最初は驚いたわよ。 普段は、仕事がデキて、バリバリ硬派に見える メンズたちが、宴席になるともう、ダメダメで。 まあ、その中でまともな男に惹かれちゃうのよ。 課長とかさ。ね~、ノリ姉さん」 莉々さんの言葉に、 乃里さんは適当に相槌を打つ。 ランチ外食組の3人も、 乃里さんと課長との不倫話を知っているようで、 そのまま緩やかに私は、3人との交流を深めた。 勝手に弁当組と険悪なのかと思っていたら、 普通に仲が良く、ここにいる6人とも全員、 彼氏持ちなのだと言う。 「…だからね、石橋さんに気を遣っちゃって。 あの人だけ彼氏いないでしょ? しかもしょっちゅうヒステリー起こすし。 腫れモノ扱いしてるのよ、私たちも」 「あ、さっきの元カレ素敵だった~。 どこで見つけたのよ、稲井田さん」
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